千葉大学,京都大学,順天堂大学,理化学研究所,横浜市立大学,新潟大学,自治医科大学,科学技術振興機構(JST)

2025(令和7)年12月12日

千葉大学
京都大学
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理化学研究所
横浜市立大学
新潟大学
自治医科大学
科学技術振興機構(JST)

慢性炎症の原因となるたんぱく質を新たに特定

~ぜんそくなどの慢性炎症性疾患の新たな治療法開発に期待~

ポイント

千葉大学 大学院医学研究院 木内 政宏 助教と平原 潔 教授らの研究グループは、「組織常在性記憶CD4+T細胞(CD4+TRM細胞)」が肺や腸などの組織に長期間とどまるメカニズムと、炎症性サイトカインの持続的な産生は、遺伝子の働きを調節するたんぱく質である転写因子HLFによって制御されていることを新たに特定しました。

今回の成果は、ぜんそくや関節リウマチなどの疾患に見られる慢性炎症の発症の仕組みを分子レベルで解明したものであり、HLFを標的とした新しい治療法の開発につながる可能性が期待されます。

本研究成果は2025年12月11日(米国東部標準時間)に国際科学誌「Science」に公開されました。

本研究は、以下の支援を受けて実施しました。

日本学術振興会(JSPS) 科学研究費助成事業(科研費):基盤研究(S)(課題番号:JP19H05650)、基盤研究(B)(課題番号:JP20H03685、JP23H02916)、若手研究(課題番号:JP19K16683、JP22K15485)、学術変革領域研究(B)(課題番号:JP21H05120、JP21H05121)

日本医療研究開発機構(AMED) 免疫アレルギー疾患実用化研究事業「IL-33活性化の新規制御機構解明による難治性アレルギー性気道炎症の治療法開発」、「好酸球性アレルギー炎症において組織線維化を引き起こす線維化誘導-病原性ヘルパーT細胞を標的とした新規線維化治療法開発」、「新型コロナウイルス感染症で血管炎を誘導する新たな病的免疫細胞集団の同定と病態形成機構の解明」、「生体内における病原性Th2細胞誘導機構解明による難治性アレルギー性疾患の治療法開発」、革新的先端研究開発支援事業「気道組織における病的リモデリング(線維化)機構の解明と病態制御治療戦略の基盤構築」、「外部環境刺激による組織炎症記憶形成機構の解明と難治性アレルギー性疾患の病態制御治療戦略の基盤構築」、「ヒト肝臓免疫応答の解明と新たな治療ターゲットの開発」、「三次リンパ組織を標的とした腎臓病治療法および診断法の開発」、ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業「千葉シナジーキャンパス(千葉大学 未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点)」、「ヒト免疫に関する京都大学サポート機関」、肝炎等克服実用化研究事業「新規肝臓免疫オルガノイドモデルの開発と本モデルを用いたHBs抗体誘導によるCHB functional cure達成方法の確立」

科学技術振興機構(JST) 創発的研究支援事業「肺における組織炎症記憶の4次元制御機構の統合的解明」(課題番号:JPMJFR200R)

<プレスリリース資料>

<論文タイトル>

“Hepatic leukemia factor directs tissue residency of proinflammatory memory CD4+ T cells”
DOI:10.1126/science.adp0714

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