東京科学大学,科学技術振興機構(JST)

2025(令和7)年11月11日

東京科学大学
科学技術振興機構(JST)

心電図の測定だけで糖尿病予備群を発見

~血液検査なしで早期発見を可能にする新たなAI技術~

ポイント

東京科学大学(Science Tokyo) 大学院医歯学総合研究科 分子内分泌代謝学分野(糖尿病・内分泌・代謝内科)の小宮 力 講師、兼田 稜 大学院生、山田 哲也 教授、同 AIシステム医科学分野の古賀 大介 研究員(現・佐賀大学 助教)、大野 聡 講師、清水 秀幸 教授らの研究チームは、東北大学 大学院医学系研究科 糖尿病代謝・内分泌内科学分野の片桐 秀樹 教授との共同研究により、健診などで実施されている一般的な心電図検査のみで糖尿病予備群を発見することができる新たなAIモデル「DiaCardia」の構築に成功しました。

さらに、腕時計型ウェアラブル端末で計測される心電図に相当するI誘導心電図を用いても、糖尿病予備群を発見できました。

本研究成果を発展させることにより、健診や病院で血液検査を行わなくても、いつでも・どこでも・誰でも糖尿病予備群を見つけることができ、糖尿病の予防に役立つことが期待されます。

本成果は、2025年11月11日(現地時間)付でBMC社(Springer Natureグループ)が刊行する国際学術誌「Cardiovascular Diabetology」に掲載されました。

本研究は、科学技術振興機構(JST)のムーンショット型研究開発事業(JPMJMS2023)による支援を受けました。

<プレスリリース資料>

<論文タイトル>

“Artificial Intelligence Identifies Individuals with Prediabetes Using Single-Lead Electrocardiograms”
DOI:10.1186/s12933-025-02982-4

<お問い合わせ先>

前に戻る