千葉大学,横浜市立大学,科学技術振興機構(JST),新潟大学

2025(令和7)年10月25日

千葉大学
横浜市立大学
科学技術振興機構(JST)
新潟大学

喘息などのアレルギー疾患が悪化するメカニズムを解明

~脂肪分解経路を標的とした新たなアレルギー治療薬の開発に向けて~

千葉大学 大学院医学研究院 平原 潔 教授と横浜市立大学 大学院医学研究科 金子 猛 教授、柳生 洋行 助教(研究当時:千葉大学 大学院医学薬学府 特別研究学生)らの研究グループは、アレルギー性炎症を悪化させる「病原性Th2(ティーエイチツー)細胞」が、免疫細胞が持つ「脂肪滴を分解して再利用する仕組み」によって誘導されることを明らかにしました。今後、脂肪分解経路を標的とした新たなアレルギー疾患の治療法の開発が期待されます。

本研究成果は、現地時間2025年10月24日に、国際科学誌「Science Immunology」に公開されました。

本研究は、以下の支援を受けて実施しました。

日本学術振興会(JSPS) 科学研究費助成事業(科研費):基盤研究(S)(課題番号:JP19H05650)、基盤研究(B)(課題番号:JP23K27607)、若手研究(課題番号:JP22K15485)、学術変革領域研究(B)(課題番号:JP21H05120、JP21H05121)

日本医療研究開発機構(AMED):免疫アレルギー疾患実用化研究事業「生体内における病原性Th2細胞誘導機構解明による難治性アレルギー性疾患の治療法開発」、「生体内における病原性Th2細胞の組織常在性獲得機構解明による難治性アレルギー性疾患の治療法開発」、革新的先端研究開発支援事業「気道組織における病的リモデリング(線維化)機構の解明と病態制御治療戦略の基盤構築」、「外部環境刺激による組織炎症記憶形成機構の解明と難治性アレルギー性疾患の病態制御治療戦略の基盤構築」、AMED SCARDAワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業「千葉シナジーキャンパス(千葉大学 未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点)」、革新的先端研究開発支援事業インキュベートタイプ「三次リンパ組織を標的とした腎臓病治療法および診断法の開発」

科学技術振興機構(JST) 創発的研究支援事業「肺における組織炎症記憶の4次元制御機構の統合的解明」(課題番号:JPMJFR200R)

<プレスリリース資料>

<論文タイトル>

“Lipolysis–microlipophagy cascade regulated by adipose triglyceride lipase drives pathogenic adaptive type 2 immunity”
DOI:10.1126/sciimmunol.adp0849

<お問い合わせ先>

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