東京大学,科学技術振興機構(JST)

2025(令和7)年6月11日

東京大学
科学技術振興機構(JST)

非常に高速で多様な情報検索が可能に

~生成AIやECサイト検索結果向上から地震の波形探索への応用まで~

ポイント

東京大学 大学院情報理工学系研究科の松井 勇佑 講師は、画像や文章の検索結果の多様性を向上させる新手法「LotusFilter」を開発しました。従来の検索方式は、検索精度は高いものの、検索結果がどれも似通ってしまう場合があるという課題がありました。LotusFilterは、似すぎている結果を非常に高速(0.02ミリ秒/クエリ)に除去することで、多様な検索結果を導き出します。本手法は検索処理の速度を損なわずに多様性を付与できるため、ECサイトなどの推薦(レコメンド)システムや、生成AIに情報を注入する検索拡張生成など幅広い検索問題に関して、検索結果の品質向上への応用が期待されます。

本研究成果は、2025年6月11日~15日(現地時間)に米国で開催されるコンピュータービジョン分野の国際会議の1つである「The IEEE/CVF Conference on Computer Vision and Pattern Recognition(CVPR)」にて発表されます。

本研究は、科学技術振興機構(JST) AIP加速課題「超高速データサイエンス基盤(JPMJCR23U2)」の支援により実施されました。

<プレスリリース資料>

<論文タイトル>

“LotusFilter: Fast Diverse Nearest Neighbor Search via a Learned Cutoff Table”

<お問い合わせ先>

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