ポイント
- 理論的に存在しない長時間安定なナノバブルが2000年代より相次いで実験で観測されていた。
- ナノバブルと思われていた粒子の質量を計測し、それが非ガス粒子であることを発見した。
- 顕微鏡のみを使ったナノバブルの質量の計測は、世界で初めてである。
九州工業大学 大学院情報工学研究院 植松 祐輝 准教授、九州大学 大学院理学研究院 木村 康之 教授らの共同研究グループは、微小な気泡を水中に多数発生させ、長時間経過した溶液中に残存するナノ粒子の粒径と質量密度を計測し、そのナノ粒子が気泡ではないことを発見しました。今回の発見は産業応用が進んでいるマイクロバブルによる洗浄技術の革新やナノバブルが本当に“バブル”(中身が気体)なのかという根本的な問いへ答えを出すにあたって、大きな貢献をするものと期待されます。
この研究成果は、英文雑誌「Physica A:Statistical Mechanics and its Applications(論文誌)」(2024年7月6日)に掲載されました。
本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 さきがけ 「複雑な流動・輸送現象の解明・予測・制御に向けた新しい流体科学(研究総括:後藤 晋)」における研究課題「マイクロ・ナノ界面系でのイオン流体科学の創出(研究代表者:植松 祐輝、JPMJPR21O2)」の助成を受けたものです。
<プレスリリース資料>
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<論文タイトル>
- “Nanobubble-Assisted Formation of Non-Gaseous Nanoparticles in Water”
- DOI:10.1016/j.physa.2024.129932
<お問い合わせ先>
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九州工業大学 大学院情報工学研究院 准教授
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九州大学 大学院理学研究院 教授
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