岐阜大学,科学技術振興機構(JST)

令和6年3月5日

岐阜大学
科学技術振興機構(JST)

“空気を読んで”、性質を変化させるポリマー材料

~COに応答して劇的にタフになるエラストマーを実現~

ポイント

近年、持続的に発展可能な社会の実現を目指し、主要な温室効果ガスであるCOの排出抑制や回収・貯留、さらに、回収したCOの有効活用技術の開発が進められています。岐阜大学 工学部の三輪 洋平 教授、米田 華子 大学院生らのグループは、気体のCOに応答して、良く伸びて壊れにくい“タフ”な性質に変化する、新しいタイプのシリコーンエラストマーを開発しました。

このエラストマーでは、内部に含まれるアミンとCOとの反応によって生成したイオン成分が集合し、それらがクッションのような働きをするために材料の破壊が抑制され、タフ化が引き起こされます。また、低濃度のCOに対しても敏感に応答するだけでなく、塩化水素や無水酢酸などの他の気体にも応答して、粘着力、摩擦力、硬さ、靭(じん)性などの性質が変化します。本研究によって、「COを利用したポリマー材料の機能制御」という新しいCOの有効活用技術の発展が期待されます。

本研究成果は、日本時間2024年3月5日に「Communications Materials」誌のオンライン版で発表されます。

本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 さきがけ 研究領域「力学機能のナノエンジニアリング」(研究総括:北村 隆行)における研究課題「イオン架橋の動的特性制御によるポリマー材料の高機能化」(研究代表者:三輪 洋平 JPMJPR199B)、日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究B(研究者:三輪 洋平 19K05612)、CCI株式会社 研究助成プログラムの支援を受けて行われました。

<プレスリリース資料>

<論文タイトル>

“Elastomers mechanically reinforced and toughened with CO2 gas”
DOI:10.1038/s43246-024-00457-9

<お問い合わせ先>

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