東京大学,慶應義塾大学,豊橋技術科学大学,科学技術振興機構(JST)

令和4年6月27日

東京大学
慶應義塾大学
豊橋技術科学大学
科学技術振興機構(JST)

バーチャルリアリティーにおいて「第3・4の腕」の身体化に成功

ポイント

ロボットアームなどにより身体機能を拡張するためには、自らの身体の一部として取り込み、容易に操作できることが重要となります。杖のような道具の身体化では代替(例:脚の代わり)や延伸(例:脚を伸ばす)として説明されてきた一方で、第3・4の腕としてのロボットアームのような「付加」的な身体化の報告は多くありませんでした。

東京大学 大学院工学系研究科の荒井 謙 大学院生、同 先端科学技術研究センターの齊藤 寛人 特任助教、稲見 昌彦 教授らは、慶應義塾大学の福岡 正彬 研究員、杉本 麻樹 教授および豊橋技術科学大学の上田 祥代 助教、北﨑 充晃 教授と共同で、VR空間において、足先の動きと連動する余剰肢ロボットアームを開発し、身体化する実験に成功しました。本研究は、余剰肢ロボットアームを装着した際のシステム周囲に対する知覚(近位空間)や、自分の腕が増えたという感覚(余剰肢感覚)を捉えることに成功し、余剰肢ロボットシステムに対する身体化を説明する世界で初めての試みとなります。

本研究成果は、2022年6月27日(英国夏時間)に「Scientific Reports」誌に掲載されます。

本研究は、JST ERATO「稲見自在化身体プロジェクト」(JPMJER1701)の支援を受けて実施されました。

<プレスリリース資料>

<論文タイトル>

“Embodiment of supernumerary robotic limbs in virtual reality”
DOI:10.1038/s41598-022-13981-w

<お問い合わせ先>

(英文)“Supernumerary virtual robotic arms can feel like part of our body”

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