ポイント
- イネの雄しべと雌しべの発生に必要な生殖マイクロRNAを発見しました。
- このマイクロRNAは、二次的な小分子RNA群を雄しべで大量に生成することを促しました。
- これらの二次的な小分子RNAには、配列的特徴があることを明らかにしました。
沖縄科学技術大学院大学(OIST)サイエンス・テクノロジーグループの小宮 怜奈 研究員のチームは、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、国立遺伝学研究所と共同で、極めて小さなRNA である「マイクロRNA」分子が、植物の生殖期の雄しべや雌しべの発生に重要な働きを示すことを発見しました。
本研究成果は、食用作物であるイネにおいて生殖組織の発生の制御に関与することから、これらのマイクロRNAや小分子RNAを利用して、お米の生産性や安定した収量確保に貢献することが期待されます。
本研究成果は、2020年6月19日(日本時間)に英国科学雑誌「Nature Communications」に掲載されます。
本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業さきがけ(フィールドにおける植物の生命現象の制御に向けた次世代基盤技術の創出)、新学術領域(RNAタクソノミ)の支援を受けて行われました。
<プレスリリース資料>
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<論文タイトル>
- “miR2118-dependent U-rich phasiRNA production in rice anther wall development”
(葯壁の発生における、miR2118依存的な二次的なsiRNAの生成) - DOI:10.1038/s41467-020-16637-3
<お問い合わせ先>
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