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<用語解説>

(注1)大脳皮質視覚野:
 視覚機能を司る脳の部分。視野に入るものの特徴ごとに特定の神経細胞が反応します。

(注2)方位選択性:
 眼前にある視覚刺激の中で特定の傾きの輪郭にしか反応しないという大脳皮質視覚野の神経細胞の性質。

(注3)特徴選択的(性):
 一定の特徴をもつ刺激にのみ反応する性質のことで、多くの神経細胞でみられます。大脳皮質視覚野の神経細胞が有する方位選択性(眼前にある視覚刺激の中で特定の傾きの輪郭にしか反応しない性質)は特徴選択性のひとつです。

(注4)グルタミン酸:
 タンパク質構成アミノ酸のひとつで、動物の体内では興奮性神経伝達物質としても機能しており、グルタミン酸受容体を介して神経伝達が行われます。

(注5)ガンマアミノ酪酸(GABA):
 アミノ酸のひとつで、主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質。

(注6)Ca2+蛍光指示薬:
 カルシウムイオンと結合すると、蛍光を発したり蛍光波長が変化する化合物。カルシウムイオンは細胞内情報伝達物質のひとつであり、興奮時には細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇するので、この試薬を用いると神経細胞の活動を画像化することが可能です。

(注7)グリア細胞:
 神経系を構成する神経細胞ではない細胞。神経組織の支柱、神経細胞への栄養供給と環境整備、信号伝達の修飾などの機能を担います。