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<用語解説>

(注1)アポトーシス:
不要になった細胞、害となる細胞を取り除く細胞死の機構です。細胞の収縮や核の断片化などを伴います。

(注2)リウマチ:
古代ギリシャにおいて「ロイマ(Rheuma、流れの意)」という言葉から発生したもので、体の中の悪い液体が疾患を引き起こしているという考えに基づいたものである言われています。関節を冒す疾患の総称として使われています。

(注3)TNF(tumor necrosis factor,腫瘍壊死因子):
分子量約20 kDaのサイトカイン。当初、腫瘍部位に出血性壊死を誘導する因子として発見されました。主に活性化されたマクロファージから産生され、好中球や血管内皮細胞に作用し、それらの細胞から種々のサイトカイン、プロスタグランジン(生体防御反応の因子の一種)の産生を促し、生体防御反応に関与しています。一方、その持続的、かつ過剰な活性化は組織の障害や病気の悪化をもたらします。

(注4)IL-6 (インターロイキン6) :
白血球によって分泌され、細胞間の情報伝達を行う物質の一種です。

(注5)マクロファージ:
免疫機構の一部を担う細胞で、体内に侵入した細菌や、死細胞を貪食し、消化を行います。

(注6)リソソーム:
細胞内の構造体の一つ。膜内に取り込んだ物質の分解を行います。

(注7)DNase II:
リソソームに存在し、酸性で作用するDNA分解酵素。ほとんどの細胞に存在しますが、特にマクロファージには多く存在します。

(注8)サイトカイン:
細胞から分泌され、他の細胞に情報伝達を行う物質です。免疫や炎症などに関連したものが多く知られています。

(注9)マトリックスメタロプロテアーゼ:
細胞表面構造の代謝に関与する物質です。

(注10)自然免疫:
多くの病原体等に対し、非特異的に抵抗する免疫現象です。