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<用語解説>

注1:光の回折現象
 入射する光の波長程度の大きさの物体が周期的に並んでいると、光は反射するだけではなく、ある角度を持って出射します。図3の点線で示すように、隣り合う物体から出射した光は、点線の分だけずれている事がわかります。このずれが光の波長の整数倍になる場合、ある角度で出射する回折光の強度が最大となります。

注2:GaFeO3
 -70度付近で磁石となる性質を持ち、さらに、一方向に押すことで静電気を発する性質(圧電性)を併せ持つ特殊な物質です。GaFeO3では磁石のNS極の向きと、表面電荷の正負の現れる向きは直交しています。このような複合的な性質を示す物質は現在、マルチフェロイクスと呼ばれます。マルチフェロイクスはそれほど多く知られていないため、現在盛んに研究されています。