その他のお知らせ

令和6年9月13日

東京都千代田区四番町5-3
科学技術振興機構(JST)

東京大学の研究者等による戦略的創造研究推進事業の
研究費不正使用に対する処分について

JST(理事長 橋本 和仁)は、令和6年5月に東京大学から提出を受けた調査報告書に基づき、その内容を精査した結果、大学に研究委託したJST事業に係る委託研究費の執行において不正使用があったことを確認しました。
このため、JSTは、同大学、研究者に対して、以下2.の措置を講じました。

1.不正使用と認定した事業名および不正使用額

事業名 戦略的創造研究推進事業 CREST
研究課題名 潜在アンビエント・サーフェス情報の解読と活用による知的情報処理システムの構築
研究実施期間 平成26年度~令和元年度
不正認定額 委託研究費分 816,370円
不正認定期間 平成27年度~令和元年度

2.措置の内容

(1)研究費などの返還請求

同大学に対し、不正使用があった委託研究費に間接経費(30%)および遅延損害金(年5%)を加算しての返還を求め、全額返還されました。

(2)申請等資格制限

同大学の中澤公孝 教授1名に対して、JSTによる競争的研究費等の研究開発を行う全ての事業への申請資格及び参加資格を令和6年7月から令和10年3月までの間制限します。

3.再発の防止について

このような事態が再発しないよう学内の研究者等への周知徹底を行うなど、公的研究費の適正な使用のための改善措置が確実に実施されるよう文書により同大学に要請しました。