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小谷元子東北大学理事・副学長の国際学術会議次期会長への選出をお祝いして

このたび、東北大学理事・副学長の小谷元子先生が国際学術会議(International Science Council: ISC)の次期会長(President-elect)に選出されたことは、日本の科学界にとって大変喜ばしいことであり、日本の科学が世界に大きく貢献していく証しとなります。

小谷先生には、これまでCREST「数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索」領域において「離散幾何学から提案する 新物質創成と物性発現の解明」課題の研究代表者を、また、現在も「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)の選考委員をお務めいただくなど、JSTに多大な貢献をしていただいております。

ISCは、1919年に設立された万国学術研究会議(International Research Council)に始まり、1931年の国際学術連合会議(International Council of Scientific Unions: ICSU)への改組、1998年に国際科学会議(International Council for Science: ICSU)への改称を経て、2018年に国際社会科学評議会(ISSC)と統合して成立した機関です。1919年以来、日本から会長が選出されたのは1999年のICSU吉川弘之会長のみで、今回の小谷先生の次期会長選出は2回目となります。JSTはこれまでISCと共催で世界科学フォーラムのセッションを企画し実施するなど、協力関係を築いてきました。また、世界の研究資金配分機関の連携組織であるGlobal Research Council (GRC)などを通じても緊密な関係にあります。

小谷先生は今回の選出について、「日本の学術・科学のこれまでの世界的貢献と、それに基づく信頼の表れである」と発言されています。今後、日本の科学が世界のすべての人々の幸福にますます貢献するために、小谷先生のご活躍を期待いたします。

2021年10月27日
国立研究開発法人科学技術振興機構
理事長 濵口 道成