その他のお知らせ
令和2年2月3日
東京都千代田区四番町5-3
科学技術振興機構(JST)
熊本県立大学の研究者による戦略的創造研究推進事業の
研究費不正使用に対する処分について
JST(理事長 濵口 道成)は、令和元年10月に熊本県立大学から提出を受けた調査報告書に基づき、その内容を精査した結果、大学に研究委託したJST事業に係る委託研究費の執行において不適正な経理処理があったことを確認しました。
このため、JSTは、同大学、研究者に対して、以下2.の措置を講じました。
1.不正使用と認定した事業名および不正使用額
事業名 | 戦略的創造研究推進事業 社会技術研究開発 研究開発成果実装支援プログラム(公募型) |
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研究課題または 研究題目名 |
熊本地震被災地の仮設住宅で暮らす高齢者の行動分析データと医師、保健師、生活支援相談員から得られる情報を統合化したケアシステムの実装 |
研究実施期間 | 平成28年度~平成30年度 |
不正認定額 | 委託研究費分 25,830円 |
不正認定期間 | 平成29年度 |
2.措置の内容
(1)研究費などの返還請求
同大学に対し、不適正な経理処理により支払われた委託研究費に間接経費(30%)および遅延損害金(年5%)を加算しての返還を求め、全額返還されました。
(2)申請等資格制限
同大学の白水麻子元准教授に対して、厳重注意を行いました。
3.再発の防止について
このような事態が再発しないよう学内の研究者等への周知徹底を行うなど、公的研究費の適正な使用のための改善措置を確実に実施されるよう文書により同大学に要請しました。