研究課題名
自律分散協調型直流マイクログリッドの全体最適化を実現する電力・通信融合ネットワーク基盤技術の創出
プロジェクト実施期間
FSフェーズ:2019年度〜2020年度
本格フェーズ:2021年度〜2024年度(予定)
幹事機関、領域統括(所属)
東北大学 尾辻泰一(電気通信研究所 教授)
参画機関(大学等、企業等)
金沢工業大学、北星学園大学、日本電信電話株式会社、古河電気工業株式会社、パナソニック株式会社
めざす未来
(1)都市や地域の機能やサービスの効率化・高度化、DXによる産業構造変化に迅速かつ柔軟に対応可能な都市OSのネットワーク基盤の実現
(2)自律分散協調型直流グリッドの全体最適化により、経済的な再生可能エネルギーの大量導入の実現
(3)コンパクトシティ・スマートシティにおける経済発展と社会課題解決のための電力と情報通信とのネットワーク融合基盤の実現
研究のポイント
「情報通信システムへの電力供給」と「情報通信を活用した直流マイクログリッド間の電力融通」の観点で、電力と情報通信の両ネットワークを連携・融合することで、電力と情報通信のネットワークのスケーラビリティ、レジリエンス、最適化を実現する。コンパクトシティ・スマートシティの社会インフラに、電力・情報通信融合ネットワークを適用することで、Society5.0時代のサイバー空間とフィジカル空間とが密接に協調したサイバーフィジカルシステムの実現を目指す。
ここがすごい
風水害、大規模地震、感染症等の自然災害、温暖化等の環境破壊、人口減少による地方都市消滅、DXによる産業構造変化等への対応には、パラダイム転換を伴うイノベーションが必要です。本OPERA事業では、社会インフラである電力と情報通信に焦点を当て、上記の社会課題の解決に向けた研究開発と社会実装に向けた方策の検討を進め、ESG投資による社会インフラの刷新と新たな経済成長の促進を目指す。
企業への一言
SDGsの実現には、産業界と学術界がそれぞれの持ち味を活かし、協働することが重要です。風水害、大規模地震、感染症等の自然災害、温暖化等の環境破壊、人口減少による地方都市消滅、DXによる産業構造変化等への対応には、パラダイムの転換を伴うイノベーションが必要です。本OPERA事業では、社会インフラである電力と情報通信に焦点を当て、上記の社会課題を解決する研究開発と社会実装に向けた方策の検討を進めることで、ESG投資による社会インフラの刷新とそれを起爆剤とした新たな経済成長を促進できればと考えています。
電力と情報通信のネットワーク革新によるSDGsへの貢献とESG投資による経済発展 / SDGs and economic development realization with electric power and communication network innovation.
サイバー空間では、MECにおいて、自律分散協調制御による直流グリッド間連携(キーテクノロジー1)を実現。フィジカル空間では、特性の異なる直流グリッドにおける電力融通(キーテクノロジー2)を実現。同時に、AIによるビッグデータ分析による全体最適化(キーテクノロジー3)を実現すると同時に本システムの社会実装を検討。