研究課題名
ゼロ次予防戦略によるWell Active Communityのデザイン・評価技術の創出と社会実装
プロジェクト実施期間
FSフェーズ:2018年度~2019年度 本格フェーズ:2020年度~2023年度
幹事機関、領域統括(所属)
千葉大学 森 千里(予防医学センター センター長)
参画機関(大学等、企業等)
東京大学、京都大学、国立台湾大学、国立⾧寿医療研究センター、UR 都市機構、㈱竹中工務店、積水ハウス㈱、㈱富士通ゼネラル研究所、リソル総合研究所㈱、イオン㈱、日本電気㈱、㈱山田養蜂場、お茶の水健康⾧寿クリニック、パシフィックコンサルタンツ㈱、㈱グレイス、㈱NTT ドコモ、㈱ミライノラボ、トーテックアメニティ㈱、ネスレ日本㈱、サンスター技研㈱、㈱ジャパンヘルスケア、㈱ニップン、日本薬品㈱、イオンタウン㈱、㈱ダスキン、アミタホールディングス㈱、イオンモール㈱、三井不動産㈱、⾧柄町、睦沢町、船橋市、松戸市、柏市
めざす未来
本人の意識的努力を伴うことなく、暮らしているだけで健康で活動的になるコミュニティ「WACo : Well Active Community」の構築を産学官共同のコンソーシアムで目指します。「健築・空間デザイン」「ウェルネスプログラム」「評価ツール」からなる3つのキーテクノロジーを開発し、それらを相互に関連づけ、新たなビジネスを提案するとともに、まちづくり支援や教育・人材育成を主導するプラットフォームを構築します。これらの活動を総合し、予防医学に基づく社会的インパクトの高い新たな価値の創出を目的としています。
研究のポイント
社会環境の整備により疾病を予防するゼロ次予防戦略に基づき、「エビデンスベースドな空間デザイン・設計手法」「地域・空間連動型ウェルネスプログラム」「地域環境・デザインの評価シミュレータ」からなるキーテクノロジーを確立、社会実装することで達成します。プロジェクトの成果は、革新的な開発技術によって設計・活用される「WACo」と、「WACo」に連なる新たな基幹産業の創出、これら一連の社会実装を担うイノベーション人材の育成です。
ここがすごい
・まちづくり総合コンサルタント/街や家の健康診断
健康寿命延伸まちづくりに資するシンクタンクとしてコンサルティングの事業化を目指します。
・住宅の空気質健康診断システム/空気質測定機器開発
住空間の空気質改善を目的に、住宅の複数物質同時空気診断の事業化・海外連携を目指します。
・ウェルネスプログラム
科学的エビデンスに基づくウェルネスプログラムを複数の実証フィールドで社会実装しています。
・教育プログラムのビジネス化
大学の人材育成機能を活用した健康まちづくりの複合的教育プログラムを事業化します。
企業への一言
現在、千葉大学OPERAでは新規参画企業を募集しています。参画された場合のメリットとして、千葉大学が独自に蓄積してきた健康まちづくりに関する知見の活用、JSTのマッチングファンドによる真水の研究費の倍増、共創コンソーシアムにおける多様な研究者や他業種企業との連携可能性の広がり、学術研究・イノベーション推進機構(IMO)による研究活動・成果活用支援の組織的バックアップなどが挙げられます。健康長寿社会の実現に向けて、市場における新たな価値=新規事業創出を目指す発展的な大規模プロジェクトです。