原子力システム研究開発事業
目次 → II. 応募要領
平成21年度募集要項

II. 応募要領

1.対象とする研究開発分野

 文部科学省は、日本原子力研究開発機構と日本原子力発電株式会社が平成18年3月に取りまとめた「高速増殖炉サイクルの実用化戦略調査研究(以下、「FS」という。)フェーズII最終報告書」の評価を行い、有望な革新的原子力システムとして、ナトリウム冷却炉、先進湿式法再処理、簡素化ペレット法燃料製造を選定し、平成18年度に12件の研究開発課題(以下、「課題」という。)を「特別推進分野」として募集しました。平成21年度は有望な革新的原子力システム(ナトリウム冷却炉)の実用化を目的として、高速増殖原型炉「もんじゅ」(以下、「もんじゅ」という。)に係わる課題を「特別推進分野」として募集します。募集する研究開発課題の概要は以下のとおりです。研究開発期間は原則として4年とします。
 「もんじゅ」は、その目的である発電プラントとしての信頼性の実証や運転経験を通じたナトリウム技術の確立を図るため、現在、運転再開に向けた準備を進めています。「もんじゅ」のこれまでの設計、運転、性能試験の各データや運転再開後の性能試験及びその後の本格運転から得られるデータは、高速増殖炉の実用化に向けた貴重なデータとなることから、運転に責任を持つ日本原子力研究開発機構に加え、大学、研究機関、産業界等の優れた研究者が、これらのデータを活用した研究開発を行うことによって、高速増殖炉の実用化に向けた大きな成果が期待できます。このため、下記の4件の課題について募集します。なお、研究開発課題の具体的内容は「III.研究開発課題」に示します。

【課題1】「もんじゅ」における高速増殖炉の実用化のための中核的研究開発
 「もんじゅ」の運転ならびに高速増殖炉の実用化のために必要な「炉心・燃料技術」、「プラントの安全性に関する技術」、「プラント保全技術」について、各技術開発目標を適切な研究開発マネジメントの下、達成することを目的としています。
【課題2】「もんじゅ」における高速増殖炉の実用化のための提案型研究開発
(課題2-1)高速増殖炉の設計評価システムの研究開発
 高速増殖炉の設計に要する費用や期間を低減可能な設計評価システムを最新の計算科学技術等を用いて開発するとともに、その性能を評価し、実用化に対する見通しを得ることを目的としています。
(課題2-2)高速増殖炉における燃料配置最適化手法の研究開発
 「もんじゅ」を例として、高速増殖炉における燃料配置最適化の手法を開発し、実用炉への適用性を検討することを目的としています。
(課題2-3)高速増殖炉におけるプロセスデータを用いた異常徴候検出手法の研究開発
 プロセスデータを用いて、保全活動に適用可能な機器やシステムの異常の徴候を検出する手法を開発することを目的としています。

2.募集から契約までのスケジュール

 本事業における募集から契約までのスケジュールは概ね次のようになる予定です。

募集受付
(8月14日〜9月24日)
書類審査
(9月下旬〜10月中旬)
       ↓← *1
ヒアリング審査
(11月上旬)
課題選定
(11月中旬)
       ↓← *2
契約及び事業開始
(12月末)

*1 ヒアリング審査対象課題の研究代表者または事務連絡担当者(IV.1.参照)に対して、ヒアリング審査の実施の連絡をします。
*2 研究代表者に対して採択の可否の通知書を送付します。

3.募集期間、提案書類の提出先等

 研究開発課題の募集期間及び提案書類の提出先等は以下のとおりです。提案書類の提出は、原則として府省共通研究開発管理システム(以下、「e-Rad」という。)による方法とし、提案書類は提出期限内に提出して下さい。

(1)提案書類書式の入手方法
 提案書類書式等、応募に必要な資料の入手については、e-RadポータルサイトあるいはJSTのホームページ(http://www.jst.go.jp/nrd/bosyu/)からダウンロードして下さい。
(2)提案書類受付期間
 平成21年8月14日(金)〜 平成21年9月24日(木) 16:00
(3)提案書類の提出方法及び提出先
 提案書類の提出は、以下によります。

1 府省共通研究開発システム
 応募は、e-Radにて行います。
 e-Radの使い方は、e-Radポータルサイトをよくご覧下さい。
 e-Radの利用に当たっては、研究機関に所属する研究者が応募する場合、e-Radにおける研究機関の登録と研究機関の事務担当者による研究者情報の登録が事前に必要となります。登録方法については、e-Radポータルサイトを参照して下さい。なお、登録手続きに日数を要する場合がありますので、2週間以上の余裕をもって登録手続きを行って下さい。一度登録が完了すれば、他府省等で実施する制度・事業の応募の際に再度登録する必要はありません。また、他府省等で実施する制度・事業で登録済みの場合は再度登録する必要はありません。

※ 府省共通研究開発システム(e-Rad)とは、競争的資金制度を中心として研究開発管理に係る一連のプロセス(応募受付→審査→採択→採択課題管理→成果報告等)をオンライン化する府省横断的なシステムです。
府省共通研究開発管理システム(e-Rad)ポータルサイト http://www.e-rad.go.jp/

 なお、研究者が所属する研究機関のe-Radへの登録申請が困難であるなど、e-Radによる提案が困難な場合には、e-Radヘルプデスクまでお問い合わせ下さい。(49頁参照


2 e-Radを利用した公募の流れ
e-Radポータルサイトにアクセス
http://www.e-rad.go.jp/
e-Radから提案書類様式をダウンロード
提案書類の作成
e-Radに必要事項を記入の上、提案書類をアップロード
(公募締切日:平成21年9月24日(木)16:00)
受理
なお、提案書類のアップロード後は、システムにて提案書類受理状況が確認できます。

3 提案書類提出の際の注意事項
・e-Radを利用の上、提出して下さい。e-Radの操作マニュアルは、e-Radポータルサイトからダウンロードできます。
・本制度の内容を確認の上、所定の様式をダウンロードして下さい。
・提案書類(アップロードファイル)は、「Word」または「PDF」のいずれかの形式にて作成し、応募を行って下さい。「Word」または「PDF」の推奨動作環境については、e-Radポータルサイトを参照して下さい。
・提案書類に貼り付ける画像ファイルの種類は、「GIF」、「BMP」、「PNG」形式のみとして下さい。それ以外の画像データを貼り付けた場合、正しくPDF形式に変換されません。
・アップロードできるファイルの最大要領は3MBまでです。複数のファイルをアップロードすることはできません。
・提案書類は、アップロードを行うと、自動的にPDFファイルに変換されます。
・外字や特殊文字等を使用した場合、文字化けする可能性がありますので、変換されたPDFファイルの内容をシステムで必ず確認して下さい。利用可能な文字に関しては、マニュアルを参照して下さい。
・提案書類はアップロード後、研究者がJSTへ提出するまでは提案内容を修正することが可能です。JSTへ提出した時点で修正することができなくなります。
・提出締切日までにシステムの「受付状況一覧画面」の受付状況が「配分機関受付中」となっていない提案書類は無効となります。
・提案書類の受理状況は、「受付状況一覧画面」から確認することができます。

4 提案に当たっての注意事項
・提案に対する機関の承認
 採択後に契約行為を伴いますので、提案しようとする研究代表者は、所属する研究機関(文部科学省と直接委託契約を締結する研究機関)の了承を取った上で提案書類を提出して下さい。また、複数の研究機関が共同で研究を実施する場合には、参加する全ての研究機関の了承を取った上で提出して下さい。
 なお、所属機関の事務担当者はe-Radにより提案内容を閲覧することができます。
・提案内容の調整
 課題の選定、実施に当たっては、予算の制約等の理由から、計画の修正を求めることがあります。また、課題の実施に割り当てられる経費は、予算の成立(国会承認)を前提とし、予算状況により変わる場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

4.募集説明会の開催

 本事業の内容、応募の手続き等についての説明会を以下で実施します。なお、応募者に本説明会への出席の義務はありません。
開催地 日時 会場
東京 9月2日(水)
14:00〜16:00
東京大学薬学部講堂(薬学系総合研究棟内)
〒113-8654 文京区本郷7-3-1、TEL.03-3812-2111(代表)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_10_02_j.html
※上記の各電話番号は募集説明会会場のものです。内容等につきましては、下記の問い合わせ先までお問い合わせ下さい。

5.問い合わせ先

 募集に係わる問い合わせ先は下記のとおりです。なお、問い合わせは原則として電子メールによるものとします。

住所 〒101-0047東京都千代田区内神田2−15−11翔和神田ビル6階
独立行政法人 科学技術振興機構 原子力業務室
電話 03−5207−9794
(受付時間は祝日を除く月曜日〜金曜日の10:00〜17:00)
FAX 03−3256−5508

電子メールアドレス:(問い合わせ専用)
担当者: 鈴置(スズオキ)、浜田(ハマダ)

Japan Science and Technology Agency
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