BIRD

Bio Info R&Dバイオインフォマティクス推進センター事業(BIRD)

知識発見への挑戦

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バイオインフォマティクス推進センター 統括
勝木 元也

インフォマティクスは、コンピューターに蓄積される無秩序に見えるデータのなかから情報を抽出し、さらに知識を見出す発見的手法です。なかでも生命情報は多様で、多元的であり、また膨大でもあります。例を挙げれば、ゲノムの配列のなかから遺伝子を発見し、その構造の共通性や特殊性の比較から生物多様性の広がり方を推測したり、タンパク質の構造をフォールドに展開したりするなど、一見しては判らないデータの山から、知識が発見され、実際の生物現象の検証が可能となります。

このようにして得られた知識は、現代の生物学や医学分野の基盤であるのはもちろんのこと、創薬等の応用研究への利用も進んでいるところです。

 科学技術振興機構はバイオインフォマティクスの発展とそれを基盤とした新しい生物科学の創造を目指し、平成12年当時の科学技術会議の答申に基づいて、平成13年度にバイオインフォマティクス推進センター(BIRD)を設置しました。バイオインフォマティクスの創造的な開発や、生命情報データベースの高度化・標準化を支援し、またこれに携わる人材の育成を図るなど様々な事業を展開してきました。事業開始から10年が経ち、平成23年4月のバイオサイエンスデータベースセンター設置に伴い、BIRDは平成24年3月を以て終了することとなりました。

このたび、本事業の一環である「バイオインフォマティクスの創造的研究開発」の平成21年度採択継続研究開発課題が終了するに当たり、研究開発成果報告会を開催することになりました。これらの課題は、情報科学の専門家と生物学の専門家とが協力して新しい手法を開発し、生物情報から生物現象の原理や法則を発見し、体系化することを目指した研究を採択しました。いずれの課題もこれからの発展が期待できるものばかりです。この機会に、研究成果を多くの方々に直接ご紹介するとともに、成果の利用はもちろん、次につながる問題点を議論していただき、今後のバイオインフォマティクスの推進を通して社会に貢献できればと思います。

 BIRD事業としては最後の研究開発成果報告会となります。多くの皆様にぜひご参加いただきたくご案内申し上げます。