低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2017-PP-09

バイオマスのガス化ガスおよび捕集CO2を利用したメタノール、液体燃料の生産

概要

 将来化石資源の利用が制限されたとき、炭素源として、バイオマスもしくは捕集されたCO2が有力な原料となる。今回は化学品合成のための基幹製品のひとつであるメタノール、およびガソリン・ディーゼルなどの液体燃料を生産する場合のコスト・課題など検討した。

 バイオマスのガス化で得られるガスを利用した場合、バイオマス価格を19¥/kg-dryとするとき、メタノールコストは、75¥/kg(3.4¥/MJ)となった。現状の市況価格3倍である。うち88%はバイオマスガス化ガスのコストである。また、F-T合成で液体燃料を製造する場合、液体燃料コストは5¥/MJと高い。技術・システム開発により、林業を合理化しバイオマスのコストを下げる必要がある。

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