低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2016-PP-15

再エネ出力の不確実性を考慮した電源運用計画モデルに関する研究
—蓄電池導入による発電費用低減策のケーススタディ—

概要

 再生可能エネルギー電源(以下、再エネ電源)出力の不確実性に対応する調整力を考慮した電源運用計画モデルを用いて、再エネ電源出力の予測精度改善と蓄電池(NAS電池)導入による発電費用の削減効果を分析した。

 予測精度改善やNAS電池導入は、ベース電源比率の増加を通じて、発電コスト削減に寄与するという定量的な結果が得られた。再エネ電源大量連系時の電力コスト削減の点から、今後、従来電源以外の調整力資源(蓄電池、電気自動車やエコキュートなど電力需要の能動化(デマンドレスポンス(DR))、水素など)の組み合わせの制御手法、および再エネ電源出力予測と需給制御を組み合わせた制御手法の開発が必要である。

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