低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2015-PP-04

固体高分子形燃料電池用非白金触媒の特徴と課題

概要

 自動車用燃料電池等に実用化されている固体高分子形燃料電池は低温作動で立ち下げが容易などの利点はあるものの、高価な白金を触媒に使って化学反応させる必要があり、コストや資源の面でも大きな課題がある。

 この問題を解決するために、非白金触媒で酸素還元触媒である鉄フタロシアニンや炭素繊維等を高温で炭化した含窒素カーボン(カーボンアロイ)や窒素ドープカーボンなどの利用が注目されている。本稿では、これらの炭素系触媒を中心とした世界的な研究の動向を明らかにし、それぞれの触媒の特徴や課題をまとめ、研究開発の方向性を示す。

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