低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2013-PP-07

「低炭素技術設計・評価プラットフォーム」の構築

概要

 低炭素社会戦略センター(以下、LCS)では、低炭素技術の経済性・環境負荷の定量的な評価をおこなうための「低炭素技術設計・評価プラットフォーム」を構築している。LCSでは様々な低炭素技術について、プロセス設計に基づく定量的評価をおこなっている。

 具体的には、(1)その低炭素技術のプロセスで用いられる技術の検討と概念設計をおこない、(2)採用する技術や生産量など様々な条件を変えながらプロセス設計を繰り返し、(3)(2)で得られた結果を基に量産効果や技術革新・改良の効果を検証し、性能・コスト・環境負荷等について「定量的技術シナリオ」を作成する。このような評価を迅速におこなうために、LCSでは(2)のプロセス設計を支援し、その計算の大部分を自動化するための支援ツールを開発している。また、低炭素技術の定量的評価に特化した、機器、原材料、物性、環境負荷などのデータベースを構築している。特に、経済性や環境負荷の定量的な評価に不可欠である「機器データベース」は、化学操作、加工組立、物流、用役等の操作に用いる1000種類以上の機器のコスト・重量・動力等のデータからなり、このような多岐にわたる機器情報を網羅したデータベースは他には存在しない。今後、評価する低炭素技術の増加などに対応するため、必要に応じて支援ツールやデータベースの拡充を図っていく。

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