佐藤チーム 佐藤正樹准教授、三浦裕亮ポスドク研究員が マッデン・ジュリアン振動(MJO)の再現実験に成功
佐藤 正樹
(東京大学気候システム研究センター、准教授)
三浦 裕亮
(海洋研究開発機構・地球環境フロンティア研究センター・
地球環境モデリング研究プログラム、ポスドク研究員)
概要:
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球環境フロンティア
研究センター地球環境モデリング研究プログラムの三浦裕亮ポスドク研究員
と、国立大学法人東京大学気候システム研究センター(センター長 中島映至)
佐藤正樹准教授らは共同で、雲の生成・消滅を直接計算できる全球大気
モデルを地球シミュレーター上で動かし、熱帯における顕著な雲活動である
マッデン・ジュリアン振動(MJO)の詳細な再現に成功しました。
マッデン・ジュリアン振動に伴う雲集団が発生から1カ月間先まで予測できる
可能性を世界で初めて実証したもので、週間予報から季節予報の精度向上
への見通しを示すとともに、世界的な大気モデル開発の方向性にも影響を
与える事が予測されます。
本研究は、独立行政法人科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業
(CREST)の研究領域「マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合
シミュレーション」における研究課題「全球雲解像大気モデルの熱帯気象予測
への実用化に関する研究」の一環として実施したものです。
この成果は、12月14日付けの米国科学誌サイエンスに掲載されます。
プレスリリース
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20071214-2/index.html
|