研究領域 |
研究総括 |
エネルギー高効率利用のための相界面科学 |
笠木 伸英
(東京大学大学院工学系研究科 教授)
(副研究総括:橋本 和仁 東京大学大学院工学系研究科 教授) |
本研究領域は、豊かな持続性社会の実現に向けて、エネルギー利用の飛躍的な高効率化を実現するため、エネルギー変換・輸送に関わる相界面現象の解明や高機能相界面の創成などの基盤的科学技術の創出を目的とします。
具体的には、様々な相界面現象の基礎学理や制御・最適化技術を深化させることによって、エネルギー損失の大幅な減少を可能とする相界面、あるいは、高効率 エネルギー利用のための新たな高機能相界面を創造することに挑戦します。そのためには、ナノ、メソ、マクロといった異なるスケールの現象を統合的に解析・設計するための技法、相界面構造を制御・最適化するための理論的手法などを開拓することなどが必要です。さらに、これらの先端的な基礎研究の成果を、実際の機器やシステムの設計に効果的に適用し、それらの飛躍的性能向上、低炭素化、低コスト化に繋げることが重要です。
したがって、本研究領域では、エネルギーの高効率利用に向けた相界面におけるエネルギー変換・輸送機構の解明、マルチスケールの相界面現象を総合的に解析・設計するための計測、モデリング、シミュレーション技術の開発、相界面構造を制御・最適化するための数理科学的な手法などの基盤技術を創出するとともに、機器やデバイスの理論的最高性能を実現するための高機能相界面を創成することを最終目標とします。こうした目標を達成するために、既存の専門分野を越えた、あるいは異なる分野の科学的知識を融合した、総合的な取り組みを奨励します。 |
(所属・役職は、平成24年3月時点のものです。) |
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□川田 達也 (東北大学大学院環境科学研究科 教授)
「実環境計測に基づく高温電極の界面領域エンジニアリング」 (392kb)
□古山 通久 (九州大学稲盛フロンティア研究センター 教授)
「固体酸化物形燃料電池電極の材料・構造革新のためのマルチスケール連成解析基盤」 (964kb)
□高田 保之 (九州大学大学院工学研究院 教授)
「固気液相界面メタフルイディクス」 (1,164kb)
□高柳 邦夫 (東京工業大学大学院理工学研究科 教授)
「ナノとマクロの相界面と物質移動ナノサイクル」 (312kb)
□陳 明偉 (東北大学原子分子材料科学高等研究機構 教授)
「界面科学に基づく次世代エネルギーへのナノポーラス複合材料開発」 (228kb)
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