国立研究開発法人科学技術復興機構 戦略的創造研究推進事業
CREST「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」領域
最終成果報告国際シンポジウム
2024年9月24日(火)9:30-17:30
富士ソフトアキバプラザ 5階 アキバホール
国立研究開発法人科学技術復興機構 戦略的創造研究推進事業
CREST「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」領域
最終成果報告国際シンポジウム
2024年9月24日(火)
9:30-17:30
富士ソフトアキバプラザ
5階 アキバホール
JST CREST「共生インタラクション」研究領域は、2017年にスタートし、2024年度に最終年度を迎えます。この領域では、ネットワークにつながれた環境全体との高度なインタラクションという戦略目標に沿った研究で優れた成果を上げてきました。このたび、研究領域の終了を記念し、国際シンポジウムを開催します。
米国カリフォルニア大学バークレー校のTrevor Darrell教授、東京大学の杉山将教授、大阪大学の西本伸志教授をお招きし、機械学習のインタラクション理解と応用の最新研究および今後の展望についてご講演いただきます。また、全研究課題の成果を口頭またはポスター発表で報告し、パネルセッションでは、マルチモーダルな共生インタラクション研究の今後の展望についてディスカッションします。皆様のご参加をお待ちしております。
シンポジウムは英語で開催します(同時通訳なし)
ポスター発表についての情報を追加しました
開催概要
- 日 時
- 2024年9月24日(火) 9:30-17:30(開場9:00)
- 会場
- 富士ソフトアキバプラザ5階 アキバホール(千代田区練塀町3)
参加費:無料、事前登録が必要です。
定員:180名 ※現地会場のみ、オンライン配信は行いません。
- お問い合わせ先
- 国立研究開発法人 科学技術振興機構 戦略研究推進部 ICTグループ
- crest-interaction[at]jst.go.jp
※ [at]を@に置き換えてください。
プログラム
会場 5階 アキバホール
開会挨拶
- 09:30-09:35
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間瀬 健二
名古屋大学 名誉教授成果発表
- 09:35-09:50
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「街角環境で共生するロボットのインタラクション基盤技術」
神田 崇行
京都大学 大学院情報学研究科 教授
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 客員室長- 09:50-10:05
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「技能獲得メカニズムの原理解明および獲得支援システムへの展開」
小池 英樹
東京工業大学 情報理工学院 教授- 10:05-10:20
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「「優しい介護」インタラクションの計算的・脳科学的解明」
中澤 篤志
岡山大学 大学院ヘルスシステム統合科学研究科 教授- 10:20-10:35
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「ソーシャルタッチの計算論的解明とロボットへの応用」
塩見 昌裕
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
インタラクション科学研究所 室長- 10:35-10:50
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休憩
- 10:50-11:05
-
「実体化映像による多次元インタラクション」
篠田 裕之
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授- 11:05-11:20
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「脳表現空間インタラクション技術の創出」
栁澤 琢史
大阪大学 高等共創研究院 教授
大阪大学 大学院医学系研究科 脳神経外科 兼務- 11:20-11:35
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「VoicePersonae: 声のアイデンティティクローニングと保護」
山岸 順一
情報・システム研究機構 国立情報学研究所 教授- 11:35-11:50
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「文脈と解釈の同時推定に基づく相互理解コンピューテーションの実現」
今井 倫太
慶應義塾大学 理工学部 教授- 11:50-12:50
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休憩
- 12:50-13:50
-
- 13:50-14:00
-
休憩
基調講演
- 14:00-15:00
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「The surprising efficacy of “ungrounded” models for image and video understanding, generation, and humanoid locomotion」
トレバー ダレル
カリフォルニア大学 バークレー校 教授
[概要] Recently released open-source text LLMs have provided significant leverage towards multimodal perception, via lightweight fusion with learned visual representations, or even--somewhat paradoxically---as a unimodal source of knowledge in another domain. I'll cover our recent work exploring this premise, including recent advances toward a modern form of visual routines a.k.a. visual programming, methods for recursive explainable visual question answering, an approach to multimodal gesture animation, and image and video generation with LLM-constrained diffusion models. As time permits I'll also discuss advances in large scale next token prediction models for vision and humanoid locomotion.特別講演
- 15:00-15:40
-
「知覚・認知の脳内情報表現」
西本 伸志
大阪大学 大学院生命機能研究科 教授
情報通信研究機構 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター 研究マネージャー- 15:40-16:20
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「より信頼できる機械学習に向けて」
杉山 将
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授- 16:20-16:35
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休憩
パネルディスカッション
- 16:35-17:25
-
「Prospectives of Next-Generation Human-Computer Interaction: Multimodal and Symbiotic Approaches」
• The Evolution and Applications of Multimodal LLMs
• Symbiosis with Robots and AI: Next-Generation Interaction Models
• Redefining Interaction through Augmented Reality (AR) and Virtual Reality (VR)終了挨拶
- 17:25-17:30
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間瀬 健二
名古屋大学 名誉教授■ポスター発表
会場 7階 プレゼンルームチーム タイトル 発表者/著者 五十嵐 HCI for Machine learning 五十嵐 健夫 神田 The Attentive Shopworker: Field Trial of an Autonomous Robot for Friendly Encouragement and Social Pressure Sachi Natasha 小池 Breaking the limit of sensory, motor, and cognitive skills of musicians 古屋 晋一 津田 Behavioral and neural dynamics during parent-child interactions 池田尊司、渡部大志 中澤篤 Computational tender-care science: : Computational and cognitive neuroscientific approaches for understanding the tender care 中澤 篤志、倉爪 亮、本田 美和子、佐藤 弥、岩元 美由紀 Capturing Contact Surfaces by a Frustrated Total Internal Reflection System Using a Curved Plate for Comparison of the Beginning of Touching Motions by Humanitude Experts and Novices 湯口 彰重、豊田 真行、 Sung-Gwi Cho,中澤 篤志、高松 淳、吉野 幸一郎、小笠原 司 塩見 Hug effects in human-robot interaction and their applications 塩見昌裕、大西 裕也、住岡英信 Development of baby-like robots to facilitate social touch interaction 住岡英信、塩見昌裕 篠田 A logical and algebraic approach to defining and measuring representations Yivan Zhang Optical See-Through 3D Display for Augmented Reality Using Interleaved Fresnel Lens Array 掛谷 英紀、大森 広登 寺田 Interaction Platform based on Psychological Informatics for Information Presentation 寺田 努 開 CANSASI: Mobile Sensing Platform powered by Large Language Models 幸島 明男 栁澤 Quantizing Temporal Dynamics: A Transformative VQ-VAE Approach for Generalized Neural Decoding 水口 成寛 Augmented Reality Brain-Computer Interface Using Slow Cortical Potentials for Phantom Limb Pain DING CHANGHAO 山岸 Exploring Fact-Checking Capabilities Across Diverse Datasets with Large Language Models Iffat Maab、菅原 朔、山岸 順一 Bias Detection in Political Media Across Families of Large Language Models Iffat Maab 今井 A Study on the Impressions and Characteristics of Azatoi Smiles 粟根 愛華 Estimation of dress preference from a few samples 前川 知行 鈴木 Understanding human empathic behavior through interpersonal neural entrainment in early development: Methodological challenges and findings 皆川 泰代、森本 智志、白野 陽子、鈴木 健嗣 戸田 Augmented speech production and hearing systems 戸田 智基、小野 順貴、亀岡 弘和 中澤仁 Overcoming Bounded Rationality through Symbiotic Interaction 中澤仁 中村 Training Adapted Personalised Affective Social Skills with Cultural Virtual Agents 中村哲
登壇者
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トレバー ダレル
カリフォルニア大学 バークレー校 教授
Professor Darrell is on the faculty of the CS Division at UC Berkeley. His group develops algorithms to enable visual recognition across a variety of platforms and applications. His interests include computer vision, machine learning, computer graphics, and perception-based human computer interfaces. Prof. Darrell was on the faculty of the MIT EECS department from 1999-2008, where he directed the Vision Interface Group. He was a member of the research staff at Interval Research Corporation from 1996-1999, and received the S.M. and Ph.D. degrees from MIT in 1992 and 1996, respectively. He obtained the B.S.E. degree from the University of Pennsylvania in 1988, having started his career in computer vision as an undergraduate researcher in Ruzena Bajcsy’s GRASP lab.
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間瀬 健二
名古屋大学 数理・データ科学教育研究センター 特任教授 名誉教授
1981年名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了。博士(工学)。NTT研究所、MITメディアラボ客員研究員、ATRメディア情報科学研究所研究室長等を経て2002年より名古屋大学教授。2022年より名古屋大学数理・データ科学教育研究センター特任教授。名古屋大学名誉教授。マルチモーダルインタラクション、ウェアラブルコンピュータ、IoT、ユビキタスコンピューティング、コミュニケーション支援、表情認識、体験共有、技の伝承、e-コーチング、医療介護支援など、実社会に役に立つ人間支援の知的メディア技術の実現を目指す研究に従事。第24期・第25期日本学術会議連携会員、電子情報通信学会フェロー。人工知能学会1999年度論文賞、同2013年功労賞、2015年ACM ICMI Community Service Award、2019年東海総合通信局長賞など受賞。
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神田 崇行
京都大学 大学院情報学研究科 教授
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 客員室長1998年京都大学工学部情報工学科卒業、2000年京都大学情報学研究科社会情報学専攻修士課程修了、2003年同大学院博士課程修了。博士(情報学)。2003年よりATR知能ロボティクス研究所研究員、上級研究員をへて、研究室長。2018年京都大学情報学研究科社会情報学専攻教授。専門分野は、ヒューマンロボットインタラクション、知能ロボティクス、ソーシャルロボティクス、センサネットワーク。自動運転車や無人店舗など、高度な人工知能を備えた情報システムの利用がリアル空間へと広がり続けているという「ロボット社会」化に向けて、センサ情報をもとに実空間においてリアルタイムに行動する実体を持ったエージェントを広く「ロボット」としてとらえ、人々と共存・協調して活動する「人らしいロボット」などの様々なロボットの実現を目指した研究を進めている。
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小池 英樹
東京工業大学 情報理工学院 教授
1986年東京大学工学部卒業、1991年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修了。工学博士。1991年 電気通信大学助手、助教授、教授を経て、2014年より現職。この間、UC Berkeley客員研究員(1994-1996)、Sydney大学客員研究員(2003)、内閣事務官(情報セキュリティ)(2003-2006)などを併任。Human-Computer Interaction(HCI)の研究に従事。特に、情報視覚化、Vision-based HCI、Projector-Camera System、 Digital Sports、 Usable Securityなどに興味を持つ。 1991年日本ソフトウェア科学会高橋奨励賞、1998年 IEEE VR Honorable Mention、 2002年 日本バーチャルリアリティ学会論文賞、 2013-2015年 Laval Virtual Award、 2013、2014、2017年 経済産業省Innovative Technologies、 2013年 テレビ東京 トレたま年間大賞、2018 ACM ISS Best Paper Honorable Mention、 2018 ACM VRST Honorable Mention(poster&demos)、 2021 IEEE Trans。 on Haptics Best Application Paperなど多数受賞。
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中澤 篤志
岡山大学 大学院ヘルスシステム統合科学研究科 教授
2001年大阪大学基礎工学研究科博士取得退学。その後、2001年東京大学生産技術研究所(JST研究員)、2003年~2013年大阪大学サイバーメディアセンター講師。その間、2007年ジョージア工科大学客員研究員、2010年JSTさきがけ「情報環境と人」研究員、2013年から京都大学大学院情報学研究科准教授を経て岡山大学大学ヘルスシステム統合科学研究科教授(現職)。視線検出・角膜イメージング・一人称視点映像解析の研究に従事。2017年10月よりJST・CREST人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開領域(間瀬健二総括)「優しい介護」インタラクションの計算的・脳科学的解明研究代表。日本ユマニチュード学会理事。画像計測に基づく人の内部状態の推定、人のインタラクションの解析に興味を持ち、優しい介護技術のコミュニケーション解析やその技術伝播の手法に取り組んでいる。
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塩見 昌裕
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) インタラクション科学研究所 室長
2007年、大阪大学大学院工学研究科知能・機能創成工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。同年ATR 知能ロボティクス研究所・研究員、2013年ATR 知能ロボティクス研究所・室長、2019年ATRインタラクション科学研究所・室長としてコミュニケーションロボットの研究に従事。神戸大学大学院システム情報学研究科・客員教授、大阪大学大学院基礎工学研究科・招へい教授を兼任。日常環境下で活動するコミュニケーションロボット、集団とロボットの相互作用がもたらす人々の行動変容、および人とロボットの触れ合いインタラクション研究に興味を持つ。
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篠田 裕之
東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 教授
1988年東京大学工学部物理工学科卒。90年同大学院計数工学修士、同年より同大学助手、 95年博士(工学)。東京農工大学講師、99年UC Berkeley客員研究員を経て、2001年東京大学助教授、2012年同教授。IEEE ICRA 1999 The Best Conference Paper Award、2022 IEEE Transactions on Haptics Best Paper Award など受賞。空中触覚提示を含むハプティクス、二次元通信などの研究に取り組んでいる。 Asia Haptics 2016 General chair、Euro Haptics 2018 Program co-chair、IEEE World Haptics Conference 2019 General co-chair、IEEE World Haptics Conference 2021 Steering committee chair。
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栁澤 琢史
大阪大学 高等共創研究院 教授
大阪大学 大学院医学系研究科 脳神経外科 兼務2000年、早稲田大学大学院理工学専攻修士課程を修了。非線形非平衡統計力学の研究室で睡眠覚醒リズムの結合振動子モデルを研究した。その後、大阪大学医学部医学科に編入学し2004年に卒業。脳神経外科での初期研修を経て、皮質脳波を用いたBrain-Computer Interfaceの開発に携わり、2009年に大阪大学大学院医学系研究科にて医学博士を取得。大阪大学脳神経外科特任研究員を経て、2012年より大阪大学大学院医学系研究科助教。2016年、大阪大学国際医工情報センター臨床神経医工学寄附研究部門講師。2018年4月より現職。
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山岸 順一
情報・システム研究機構 国立情報学研究所 教授
国立情報学研究所コンテンツ科学研究系教授。博士(工学)。
東京工業大学大学院総合理工学研究科物理情報システム創造専攻博士課程修了。
2007年英国エジンバラ大学Research Fellow
2013年国立情報学研究所(NII)コンテンツ科学研究系准教授
2019年NIIコンテンツ科学研究系教授
2021年NIIシンセティックメディア国際研究センター副所長
専門は音声情報処理、機械学習、生体認証など。研究テーマは。音声をはじめとする生体特徴のデジタルクローン、ライブネス検知、lメディアフォレンジクスなど。
2014年文部科学省大臣表彰 若手科学者賞。2016年日本学術振興会賞。2018年ドコモ・モバイル・サイエンス賞先端技術部門優秀賞、Best Paper Award (IEEE WIFS 2017)、Test-of-time Award(SSW6 2007、 SSW9 2016)などを受賞。 -
今井 倫太
慶應義塾大学 理工学部 教授
1992年慶應義塾大学理工学部電気工学科卒業。1994年同大学大学院計算機科学専攻修士課程修了。同年、NTTヒューマンインタフェース研究所。1997年ATR知能映像通信研究所。2002年慶應大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。博士(工学)。2009年-2010年シカゴ大学客員研究員。現在、慶應大学理工学部情報工学科教授およびATRインタラクション科学研究所 客員研究員。2017年ドコモモバイルサイエンス賞社会科学部門優秀賞受賞。人型ロボットや自律エージェントと人とのインタラクションの研究に従事。
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西本 伸志
大阪大学 大学院生命機能研究科 教授
情報通信研究機構 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター 研究マネージャー2000年大阪大学基礎工学部飛び級中退。2005年同大学院基礎工学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。カリフォルニア大学バークレー校ヘレン・ウィルス神経科学研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構CiNetを経て2021年より大阪大学大学院生命機能研究科教授。知覚・認知の脳内情報表現の定量理解と応用技術開発に関する研究に従事。2016年市村学術賞(貢献賞)、2023年学術振興会賞など受賞。
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杉山 将
東京大学 大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻 教授
2001年東京工業大学博士課程修了.博士(工学).同大学助手,助教授を経て,2014年より東京大学教授.2016年より理化学研究所革新知能統合研究センター長を併任.機械学習の理論とアルゴリズムの研究に従事.2016年度日本学士院学術奨励賞および2022年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞研究部門を受賞。
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五十嵐 健夫
東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授
2000年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。 博士(工学)。 2002年東京大学大学院情報理工学研究科講師就任。 2005年同助教授。 2011年同教授。 ACM SIGGRAPH Significant New Researcher Award、ACM UIST Lasting Impact Award、ACM CHI Academy等受賞。 ユーザインタフェース、 特に、 インタラクティブコンピュータグラフィクスに関する研究に取り組んでいる。 ACM UIST 2013 program co-chair、 ACM UIST 2016 conference co-chair。 ACM SIGGRAPH ASIA 2018 Technical Papers Chair、 ACM CHI 2021 Technical program co-chair。
関連ウェブサイト
※本CREST研究領域は、文部科学省の人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト(AIPプロジェクト)の実施機関であるAIPネットワークラボの構成領域です。