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JSTの数多くの研究支援プログラムの中でも、共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)は、最も新しいものの一つです。その大きな特色は、先端的な研究・技術シーズに基づく「シーズ指向」型のアプローチではなく、バックキャスト型(*1)の研究開発の促進を目指していること。つまり、未来のありたい社会像を先に決めて、そのために必要な産学連携の研究開発と拠点形成を推進するというプログラムです。
イノベーション拠点推進部の久保主査は、こう説明します。
「このプログラムでは、社会構造が急速かつダイナミックに変化するVUCA(*2)の時代において、未来のありたい社会像を掲げ、その実現のために研究開発と拠点形成を進めてもらうことを制度趣旨としています」。
「本プログラムで掲げる『共創の場』とは、生活者・市民を含むステークホルダーや研究者・企業・地方自治体等が未来のありたい社会像を徹底議論・共有した上で、その実現に協働して取り組む『場』を指します。例えば大学が代表機関を務め、他の大学や企業、地方自治体などが集結して拠点を形成し、研究開発と拠点形成を進めていただきます」(久保)。
前身事業の一つであるセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムがコンセプトとして掲げていた「ビジョン主導・バックキャスト型研究開発」を基軸として制度設計を行ったことから、 本プログラムの愛称を「COI-NEXT」としています。COI-NEXTはCOIプログラムと異なり、毎年公募を行ってきました。