五十嵐プロジェクト
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仮想クライマーを用いた対話的な登はんルート設計

Jonas Pfeil、三谷 純、五十嵐 健夫

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概 要

フリークライミング・スポーツでは、クライミング・ホールドを人工登はん壁に取り付けることで、クライマーが挑戦する登はんルートの設定を行います。このルート設定には、熟練したクライマーの知識が必要とされ、通常は多くの時間とテスト登はんを必要とします。私たちは、コンピュータ上で動作する仮想クライマーを使ったシミュレーションにより、ルートを分析し、結果を視覚化することを行いました。このコンピュータの支援により、初心者クライマーでも、楽しく、またチャレンジングなルートを作成できるようになります。提案システムでは、使用者がコンピュータ内の壁にクライミング・ホールドを配置する作業を行っている間に、仮想クライマーが自動的にスタート位置から終了ホールドまでのルートを探索します。仮想クライマーは両手足を個別に動かすことができ、静止した姿勢の実現可能性を評価してルートの難易度を点数化します。探索の進行状況はリアルタイムに画面に表示され、探索が終了すると、得られたルートと仮想クライマーによる登はんの様子がアニメーションで表示されます。現在のシステムでは、静止したときの姿勢は物理学に基づいた計算を使用せずに、経験測に基づいて計算されます。ある姿勢と異なる姿勢の間の移動は、単純な補間によって生成されます。ルート設定に数多くの経験を持つクライマーに対してユーザ・インターフェースの評価実験を行い、多くのフィードバックやアイデアを集めることができました。

発表文献

Jonas Pfeil, Jun Mitani and Takeo Igarashi,
Interactive Climbing Route Design Using a Simulated Virtual Climber,
the 4th ACM SIGGRAPH Conference and Exhibition on Computer Graphics and Interactive Techniques in Asia, Technical Sketches, Article No.2, Hong Kong, Dec. 13-15, 2011.
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