京都大学 数理解析研究所 助教
山下氏は、非可換幾何学を専門とし、数学のみならず物理学との境界における場の理論の研究をしており、圧倒的に学術的プレゼンスが秀でている。数学での大きな国際会議のプレナリー講演に招待されるなど、すでに世界的にもその実力が高く評価されており、将来が非常に楽しみな逸材である。
理化学研究所 開拓研究本部 基礎科学特別研究員
木邑氏は、ブラックホール近傍のガスから放出されるエネルギーを可視光からX線まで幅広い波長を組み合わせて観測するという研究の独創性が極めて高い。幅広く共同研究を構築する能力に長けており、また天文学に対する熱意の高さから課題設定に主体性があり、この分野を極めていく将来性が感じられる。
エモリー大学 ロリンス公衆衛生大学院 疫学学科および環境衛生学科 疫学者
塩田氏は、感染症疫学・数理モデルの専門家として、すでに世界30ヵ国との共同研究を行なっており、WHOの統計コンサルタントを務めるなど、国際性や人類への貢献度と研究の質が高い。プレゼンテーションやコミュニケーションの能力は群を抜いており、説明能力の高い研究者として新しいロールモデルとなりうる。
ノルウェー生命科学大学 生物科学部 統合遺伝学センター Principal Investigator
齊藤氏は、生物の遺伝的基盤を解き明かすゲノム情報学、遺伝統計学を専門としながら、世界で活躍する研究者育成の一環として、海外で若手のメンタリングを行いグループを率いるなど、高いリーダーシップを持ち合わせている。多様な人々とのネットワークを構築して研究を発展させる積極的な姿勢は、世界に羽ばたく女性研究者のロールモデルにふさわしい。
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