第3回 輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)
受賞記念講演会開催報告

JSTは、女性研究者の活躍を推進する取り組みの一環として、持続的な社会と未来に貢献する優れた研究等を行っている女性研究者及びその活躍を推進している機関を表彰する制度を設けております。

このたび、昨年決定した第3回輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)受賞者による受賞記念講演会を開催いたしました(2022年3月10日 JST東京本部にてビデオ会議システム「Zoomウェビナー」によるオンライン形式)。
多くの方にご視聴いただき、ありがとうございました。

会の冒頭に、JSTの濵口道成理事長より開会の言葉として、改めて受賞者へのお祝いとともに、本日の講演は表彰式の際のショートプレゼンよりも、研究内容を中心により詳しくご発表いただける場となっていること、パネル討論での活発な意見交換、議論から、今後の女性研究者のロールモデルとなり、さらなる活躍につながるヒントを得られることを期待する旨を述べました。

濱口理事長

続いて、輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)選考委員会 鳥居委員長より、第1回からこれまでの振り返りを受賞者、選考委員の紹介も交えてお話しいただきました。

鳥居委員長
(YouTubeへ移動します)

講演

○佐々田 槙子 氏 − 輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)受賞者
(東京大学 大学院数理科学研究科 准教授)

佐々田先生は、「非平衡統計力学に対する数学的基礎づけ」というテーマで研究内容やご自身の研究姿勢をわかりやすくお話しいただきました。

佐々田先生
(YouTubeへ移動します)

講演

○飯間 麻美 氏 − 輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞)受賞者
(京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構・放射線診断科 助教)

飯間先生は、「水分子の動きを活用した拡散MRIによる新たながん診断法の開発」というテーマで研究内容やご自身の研究姿勢をわかりやすくお話しいただきました。

飯間先生
(YouTubeへ移動します)

講演

○神谷 真子 氏 − 輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞)受賞者
(東京大学 大学院医学系研究科 准教授)

神谷先生は、「オリジナル化学ツールを作って、生命の謎に迫る!」というテーマで研究内容やご自身の研究姿勢をわかりやすくお話しいただきました。

神谷先生
(YouTubeへ移動します)

パネル討論

(佐々田 槙子 氏、飯間 麻美 氏、神谷 真子 氏、濵口理事長、渡辺副理事)

パネル討論は、受賞者の佐々田先生、飯間先生、神谷先生に加え、JSTの濵口理事長と渡辺副理事の5名が参加し、これまでどのような経緯で今に至っているのかお話いただき、皆それぞれ自分に合った道を切り拓き、誰一人同じではないことが確認されました。また、基礎科学も応用科学もそれぞれの立場から直接的、間接的に社会に貢献している気概が語られ、異なる専門の方と対話する科学がこれから重要になると話し合いました。視聴者からの質問にも答える形で、今後の女性研究者のロールモデルとなり、さらなる活躍につながるヒントを得られる討論となりました。

(YouTubeへ移動します)

会の最後に、JST理事の塩崎正晴より閉会の言葉がありました。女性研究者の育成、活躍推進は国を上げて取り組むべき重要な課題となっていること、本日の講演者のようにロールモデルとなる女性研究者やその活躍を推進する大学等の機関の活動にスポットライトを当て、本当にすばらしい女性研究者にさらに活躍いただき、その裾野を広げていきたい旨を述べ、次回第4回の応募への期待の言葉で締め括りました。

塩崎理事

アンケートで「とても良い」が69%、「良い」が25%(有効回答80)と、満足度の高い講演会になりました。

アンケート結果