GIES Global Innovation Ecosystem

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シンポジウム

サマリー

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主催者挨拶

榊原 定征
日本経済団体連合会副会長
東レ株式会社代表取締役兼CEO

 日本経団連では本年1月に将来ビジョン「希望の国、日本」を発表し、イノベーションをてこに、新しい成長エンジンに点火することで成長力を維持、強化し、これによって、豊かな生活を実現することを訴えている。長期的視点に立った新しい価値の創造が不可欠であるが、とりわけ資源の乏しいわが国にとってはイノベーションの推進と知的財産の保護、活用が喫緊の課題である。こうした日本経団連の主張は国における第3期科学技術基本計画、知的財産推進計画、この後の基調講演で紹介されるイノベーション25などに、さまざまな形で反映されている。

 一方でわれわれが目指す持続的な成長は環境と両立するものでなくてはならない。地球温暖化防止、大気、水、土壌環境の保全、循環型社会の実現、化学物質の対策などの重要性についてはあらためて指摘するまでもない。例えば京都議定書のCO2の削減目標は、企業のみならず、わが国が、国として責任を持ってクリアしなければならない課題である。このような環境問題は地球規模での解決に取り組むことが不可欠であり、日本がこれまで取り組んできたイノベーションの成果であるさまざまな環境技術で世界に貢献していくことが求められている。

 グローバル・イノベーション・エコシステム、GIESの概念はさまざまな国家、地域、都市が競争かつ協力しながら共生し、その中でさまざまなプレーヤーが相補い合って課題を解決していく社会システムであると理解している。本日のシンポジウムではこの概念を実現するために必要な方策などについて第一線で活躍されている方々に議論していただく予定である。

 平沢副大臣からも紹介があったように、今月ドイツで開催されたG8サミットにおいてもイノベーションの促進、環境保護について議論が行われた。来年の洞爺湖サミット開催も見据えてこのシンポジウムで有益なアウトプットが出されることを期待する。

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