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基調講演 はじめに
司会:石倉 洋子
基調講演と特別講演に先立ち、ひとつのデータをご紹介したい。
スライド
これは国別のイノベーション能力を5つの指標で示した2004年版の図で、世界経済フォーラム(World Economic Forum)が毎年行っている国の競争力調査からのデータ(客観的指標とアンケート調査)から作成したもの。2004年版なので、実際のデータは2002年あたりのものだが、このシンポジウムを始めるにあたり、客観的データからという意図で紹介したい。
日本のランキングは、科学者技術指標(Scientists & Engineers Index)をみるとかなり高いが、イノベーション政策(Innovation Policy Index)ではトップ10にはいっていない。地域クラスター(Cluster Index)やリンケージ(Linkages Index)では高く、企業の戦略やオペレーション指標(Operations and Strategy Index)でも高い。
そこで、基調講演への問題提起を2つしたい。
1)2004年から現在までに、こうした状況はどれだけ変わったか。
2)これは国別ランキングであり、イノベーションは国単位のシステムで奨励するものという考え方を前提としているが、現在問題となっている地球の温暖化、エネルギーなどの地球規模の課題に対して、日米はどんな取り組みをしているか。
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