GIES Global Innovation Ecosystem

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シンポジウム

サマリー

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主催者挨拶

平沢 勝栄
内閣府副大臣

 資源小国のわが国は、科学技術をはじめとする人間の頭脳以外によって立つものがない。21世紀に入り、わが国は人口減少時代に突入し、その一方で地球規模では、環境エネルギー問題、人口問題、食料問題等の諸課題が顕在化している。こうした中で、わが国が力強く成長し一人一人が豊かで安全安心な生活を享受するとともに世界の諸課題の解決にも貢献していくためには新たな活力をもたらすイノベーションの創出が不可欠である。

 安倍総理は、就任直後の所信表明演説で「イノベーション25」という策定を打ち出し、黒川内閣特別顧問を座長とするイノベーション25戦略会議を設置し、策定を進めてきた。このイノベーション25の策定に当たり、2025年までを視野に入れ、豊かで希望にあふれる日本の未来をどのように実現していくか、これを念頭に置き、必要な研究開発、社会制度の改革、人材の育成などについて、短期、中、長期にわたる政策について検討を進め、今月一日に閣議決定をした。この閣議決定においては2025年の日本の社会像として、世界的な課題解決に貢献する社会、世界に開かれた社会などが掲げられている。

 今回の会議は昨年の京都での会議に引き続き、「グローバルなイノベーション」をテーマにしている。イノベーションのグローバルな展開という考え方は新しい提案のようにも映るが、ドイツのサミットの首脳宣言にも見られるように、世界の繁栄と持続可能な成長のためには、今や、イノベーションを国際的に展開していかなければならないということについては共通認識に至っている。本会議は、わが国のイノベーションに関する最新の政策や諸外国の取り組みを踏まえ、躍動する世界と持続可能な社会の構築を目指したイノベーションをグローバルに展開するには何が必要なのか、その中で日本はどのような役割を果たしていくべきなのか、こういったことを議論し、解決策を求めていくことを目的としている。このような国際会議において、グローバルなイノベーションの議論が行われることは素晴らしいことである。産学官を代表する機関による共催という形で政府と産業界、アカデミー、それぞれが協力し合うことにより、豊かで、しかも日本が一体となった議論をすることができる。ぜひ、このような会議で実効性のある政策提案をどんどん出していただきたい。

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