男女共同参画社会を推進している我が国にとって、理工系分野での女性の活躍が課題となっています。理工系分野における女性人材が少ないのは、中学・高校時代のまわりの生徒の進学動向、保護者や家族の進路意識、ロールモデルに接する機会が少ないなど、周囲の環境が影響していると考えられます。
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)では、全国各地に女子中高生の理系進路選択を支援する拠点づくりを推進することによって、女子中高生が理工系分野の学びや体験を通して興味・関心を高めるとともに、ロールモデルとの交流などにより主体的に理系進路選択を考える機会を提供しています。また、保護者や教員が、女子中高生の理系進路選択について理解を深め、これを後押しする環境を醸成していくことにも取り組んでいます。
本プログラムでは、女子中高生とその保護者、および中学校高校の教員を主な対象としていますが、男子生徒にも参加する機会を保障しています。女子中高生の理系進路選択を取り巻く状況を理解し、男女共同参画社会の担い手として一緒に考え、女性の理系進路選択を支援してくれることを期待しています。