CPHI Japan 2024に出展します。
JST保有の医薬品・バイオ・医療分野に関する厳選技術を紹介します
知的財産マネジメント推進部は、ライセンスによる技術移転を見据えて2024年4月17日(水)~19日(金)に東京ビッグサイトで開催される「CPHI Japan 2024」に出展します。JSTが保有する特許等の中から、医薬品・バイオ・医療分野に関する厳選した技術を紹介します。
当日皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。
■ CPHI Japan 2024出展概要
- 【会期】
- 2024年4月17日(水)~4月19日(金)
- 【会場】
- 東京ビッグサイト 東展示棟4-6 小間番号4Y-14
〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1
- 【公式WEBサイト】
- https://www.cphijapan.com/
- 【ビジネスマッチメイキングサービス】
- https://www.cphijapan.com/businessmatchmakingjp/
※ご利用にはWEB来場事前登録が必要となります。
■ JST紹介と保有特許技術概要
JSTは、科学技術の振興と社会的課題解決のため、国内外の大学や研究機関、産業界等と連携した多様な事業を総合的に実施し、社会の持続的な発展と科学技術イノベーションの創出に貢献しています。
その活動の一つとして、知財活用の支援を行っています。日本の大学や研究機関で発明された技術を基に特許出願を行い、特許ライセンスを通じて特許技術の社会実装を行うことで、大学発明技術の社会での応用を推進します。
JSTの所有特許は約2,500件、そのうちバイオ・メディカル関連特許は約550件です。薬効成分(API)、診断技術・装置、抗体医薬、ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)、遺伝子治療等、多岐にわたります。
資料はこちらから
■ プレゼンテーションのご案内
- 【開 催 日 時】
- 2024年4月18日(木) 11:30~12:00
入場証のみで無料・当日自由入場可
- 【開 催 場 所】
- プレゼンルーム5B
- 【講 演 者 名】
- 宮本 寛子 (愛知工業大学 工学部応用化学科 講師)
- 【講演タイトル】
- 腫瘍治療のための核酸医薬用DDSナノ粒子RIONの開発
■ 出展技術のご紹介
No. | 技術の名称 | 代表発明者 | 技術概要 | 国際公開番号 | 技術資料 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 配列自由度を向上させるDNA接着末端形成技術 ~用途に応じて3つの技術を選択可能~ | 阿部 洋 (名古屋大学) |
発明①「修飾基導入プライマーを用いて増幅させたPCR産物を、光照射により切断する方法」、発明②「DNAポリメラーゼの進行を停止させる保護基導入プライマーを用いて増幅させた接着末端を有するPCR産物から、保護基を光分解して除去する方法」、発明③「チオ化オリゴ核酸を含んだプライマーを用いて増幅させたPCR産物を、銀ナノ粒子で切断する方法」の開発により、接着末端を有するDNAを調製する方法を見いだした。 これらは化学的切断手法のため、DNA合成の配列設計の自由度が高まる。また、従来の手法よりも長い接着端を作成できるため、PCR産物を用いて、プラスミドDNA等の高効率での調製や、ゲノムサイズの長鎖DNAの合成を行うことができる。酵素法に代わる新規化学的DNA合成ツールとしての応用が期待される。 |
WO2021/020561 | 技術資料1 |
WO2021/020562 | |||||
WO2023/054391 | |||||
2 | 核酸医薬用DDSナノ粒子RION ~高い腫瘍集積性を特長とするナノキャリアフリー核酸医薬用DDS~ |
宮本 寛子 (愛知工業大学) |
新しい核酸医薬用DDS技術であり、核酸のセンス鎖を化学修飾することにより、核酸そのものをナノ粒子化してナノキャリアとして用いる画期的なDDS技術である。 現在広く利用されているナノキャリア(脂質ナノ粒子など)に比べ、血中安定性が高く、腫瘍集積性が高く、一粒子あたりの薬効成分含有量が高いことから、高い薬効と副作用の軽減が期待できる。 現在は、がん治療用の核酸医薬を中心に検討を進めているが、今後は神経疾患や免疫疾患などを対象とした核酸医薬への応用も検討する計画である。 |
WO2022/230990 | 技術資料2 |
3 | ZIC5阻害抗がん剤 ~新しい標的因子を阻害するがん治療薬~ |
佐藤 礼子 (東京薬科大学) |
種々のがん細胞で発現が確認されているZIC5タンパク質を標的とした新規抗がん剤に関する技術である。 現在までに、ZIC5の阻害により、メラノーマや膵臓がん、胆管がんなど、種々のがんにおいて、アポトーシスの亢進や薬剤耐性の抑制が可能であることを明らかにした。また、既存の抗がん剤との併用により、抗腫瘍効果が更に高まることも確認した。 現在、マウスを用いたin vivo 試験を実施中であり、今後のがん治療の分野での利用が期待される画期的な技術である。 |
WO2016/178374 | 技術資料3 |
4 | 薬物送達を可能にする微細藻類イデユコゴメ ~経口で有用タンパク質を腸管に送達~ |
大松 勉 (東京農工大学) |
本微細藻類は、経口摂取した有用タンパク質の腸管送達を可能にするものである。 通常、経口投与されたタンパク質は胃酸により分解されてしまうため、腸管まで送達することは難しい。 微細藻類イデユコゴメ綱は藻体細胞内に有用タンパク質を蓄積でき、特に1倍体は強固な細胞壁がなく、酸性環境では安定で、中性からアルカリ性環境では不安定となって細胞が破裂する。このような性質から、経口投与しても、胃をそのまま通過し、腸管に到達すると細胞内からタンパク質が放出される。 このことから、家畜やヒト用のバイオ医薬品の注射器が不要な経口投与プラットフォームとしての利用が期待される。 |
WO2020/203816 | 技術資料4 |
WO2019/107385 | |||||
5 | 新たなPPARδアゴニストによるフレイル対策 ~糖尿病治療薬メトホルミンの運動能力向効果に基づく創薬~ |
小椋 利彦 (東北大学・京都大学) |
糖尿病治療薬であるメトホルミンが、核内受容体PPARδのアゴニストであることを明らかにした。
既存のPPARδアゴニストの一部は、発がん性の問題から薬としての開発は中止されたままである。そこで今回、メトホルミンをリード化合物として、発がん性のない安全なPPARδ活性エクササイズピルの創薬を試みた。 本技術は、運動耐性改善剤や、代謝異常等の治療または予防のための医薬品組成物への利用が期待される。 |
WO2020/085393 | 技術資料5 |
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