北海道
平成11年度〜平成15年度
連携拠点機関
(財)北海道科学技術総合振興センター

代表 丸山 敏彦

斎藤 善一
活動方針 RSP事業(ネットワーク構築型)に引き続き、その構築に努めた国立大学の地域共同研究センター等を拠点とする研究開発ネットワークを活用しながら、大学等の研究成果を実用化に繋ぎ、新技術・新産業の創出と、そのための実践的な広域ネットワーク型技術移転システムの構築を中心に活動しました。
育成試験の成果

冬の寒さを利用したアイスシェルター

研究シーズ/ 浦野 慎一(北海道大学)
実施機関/ (株)土谷特殊農機具製作所
冬季間の冷気で凍結させた氷を貯蔵し、その潜熱を利用して夏季に冷熱として取り出し建物冷房に使用してます。寒冷地特有の自然現象を利用した快適な省エネ型冷房システムとして農水産物の保蔵技術と併せてその普及を進めています。

中学・高校生用電子教材

研究シーズ/ 小松川 浩(千歳科学技術大学)
実施機関/ 千歳科学技術大学
WWWWネットワークを利用した中学・高校生用数学の電子教材を開発しました。数学用教材として千歳地区の中学校中心に全国規模で使用されています。
旋回気泡噴流式高速攪拌装置
研究シーズ/ 井口 学(北海道大学)
実施機関/ (株)ヒューエンス
浴中状液体のガス吹込みによって生じる旋回噴流現象に伴う高速攪拌特性を利用して、農水産系廃棄物(スラリー状牛糞尿)の高次リサイクル技術等として応用開発を進めました。(下図は、オゾン併用攪拌処理後の牛糞尿)
白花豆ペースト
研究シーズ/ 太田 裕一(オホーツク圏地域食品加工技術センター) 他
実施機関/ (株)ほくれい
オホーツク地域特産の白花豆を原料としてペースト状新食材を商品名「つるりん白豆」として商品化。菓子・惣菜・学校給食等の素材として高い評価を得て、現在、北海道に止まらず本州の市場に供給されています。
有機系廃棄物のバイオガス化新処理技術の開発
研究シーズ/ 山田 哲夫(北見工業大学)
実施機関/ (株)大創KET研究所
有機スラリー(固形分10%)の物理化学的処理(微量鉄触媒・低電流)装置(下図)により直接的に水素系バイオガス(水素濃度:約86%、バイオガス発生量:スラリー1m3当たり22m3、処理時間:96hr)の生成を基礎的に確認しました。引き続きその成果をもとに連続式処理について検討すると共に、本技術を中核として粗水素バイオガスのクリーン・高純度化、バイオガス化残渣の固形肥料及び汚水浄化プロセスから構成される水素・固形肥料を併給するゼロミッション型有機廃棄物リサイクルシステムの開発を進めています。  
電解プロセスによるTi-Al合金の高耐食性皮膜技術
研究シーズ/ 成田 敏夫(北海道大学)
実施機関/ 札幌エレクトロプレイティング工業(株)
溶融塩電解法によるTiAl上にAl‐Cr皮膜を形成し、電解時の電位制御で電析物の組成制御する技術をベースにJST権利化試験を実施しました。次いでコンソーシアム事業の国等事業に結び付け、国際特許を含めて10件の出願を行いました。現在、引き続き、共同開発企業が中心となって、新表面処理技術による超硬耐高温材料の高付加価値材料市場に向けた研究開発を展開中です。
農水産物・加工副産物の機能性粉末食材製造技術
研究シーズ/ 岩下 敦子(北海道立食品加工研究センター) 他
実施機関/ 三宝運輸(株)
高含水バイオマスの脱水・乾燥、微粉砕、分級を同一工程で行う微粉末食材化に実用的な知見が得られました。引き続き、地域独自の技術開発助成事業により広い農水産物・加工廃棄物を原料として市場に供給するための機能性粉末食材開発を進めました。また、本技術はJST地域結集型共同研究事業による成果と結び付き、現在、道産ハーブ等の粉末食材の複合化により新規形態の機能性食品として体内インフラ改善食品市場に向けた研究開発を展開中です。  
馬鈴薯デンプン工場からの新規機能性食材
研究シーズ/ 大庭 潔(北海道立十勝圏地域食品加工技術センター)
実施機関/ コスモ食品(株)
馬鈴薯デンプン加工場からの残渣・廃液中に含まれる有効成分のペプチドを精製し、天然調味料の新しい機能性食材を開発しました。(写真)
引き続き、水産系廃棄物から得られる有効成分との配合により新規な農水産系複合食品開発を進めています。
 
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