福岡県
平成11年度〜平成15年度
連携拠点機関
(財)福岡県産業・科学技術振興財団

代表 齋藤 省吾

水町 浩

中野 宣邦

片多 正明
活動方針 九州北部地域を中心に研究成果の収集を図るとともに、平成11〜15年度に実施した育成試験及び、緊急育成試験の他事業への展開を図ります。また、ネットワーク構築型で実施した可能性試験のフォローアップも含め、実用化への積極的な支援を行っていきます。さらに、14年度から実施しているマッチングコーディネート事業(県独自事業:産業界の技術ニーズを調査・収集し大学等の技術シーズとマッチングさせる事業)等と緊密に連携し、RSP業務の効果的展開を図ります。
育成試験の成果
シリコン視覚システムLSI
研究シーズ/八木 哲也(大阪大学)
実施機関/九州工業大学
生物の脳視覚系を模倣した情報処理原理に基づき、シリコン網膜と、プログラマブルな画像処理ボードにより視覚デバイスを構成しました。特長は、平滑化と輪郭強調、動き検出をシリコン網膜によりリアルタイムで実行可能で、視覚環境の変化に対して安定した画像処理が可能なことです。
誘電泳動インピーダンス測定による水中微生物検出法
研究シーズ/末廣 純也(九州大学)
実施機関/九州大学
誘電泳動現象により細菌を濃縮し、濃縮した細菌を電気インピーダンスにより検出する、有害微生物の迅速簡便な検出方法を開発しました。これは誘電泳動インピーダンス計測法(Dielectrophoretic Impedance Measurement)とよばれ、菌濃縮により検出の迅速化および高感度化を実現しました。
歪SOIウエーハの欠陥検出とその制御
研究シーズ/中島 寛(九州大学)
実施機関/九州大学先端科学技術共同研究センター
物理的微細化に起因する高速・低消費電力化限界をウェーハ側から革新するため、歪Si/SiGe/SOIの構造から成る歪SOIウェーハを開発し、デバイスで2倍の高速・低消費電力化を実現しました。  
マイクロ研削工具の開発とメカニカルマイクロファブリケーションへの応用
研究シーズ/仙波 卓弥(福岡工業大学)
実施機関/福岡工業大学
超精密半導体製造技術を駆使したLIGAプロセスの露光プロセスをマイクロ研削に置換した、メカニカルマイクロファブリケーションシステムの開発を行いました。高速電鋳技術を開発できたとともに□50μmのマイクロコラムとその反転金型を試作しました。  
動物細胞培養床用アパタイトシート及びシートを利用した細胞大量培養
研究シーズ/川勝 博伸(福岡県工業技術センター)
実施機関/株式会社アステック
アパタイトシートを用いた新規の高密度大量培養装置の開発を行いました。現在、財団の産学官共同研究事業に採択され体外免疫法と遺伝子組み替え法により、アレルギーの診断、治療等に有用なヒト型組み換えモノクローナル抗体を高効率で生産する組み換えCHO細胞の作製法の開発を継続中です。
高齢者の転倒予防のための反応時間改善
プログラムと機器の作成
研究シーズ/堀田 昇(九州大学)
実施機関/(有)アンサーシステム
高齢者の転倒予防のために、パソコンを利用した新しいトレーニングプログラムの作成並びに機器の開発を行いました。本プログラムはソフトウェア主導型であるため、椅子に座った状態でも立位でもトレーニングを行えたり、対象者のレベルに合わせることができるという利点があります。今後、高齢者福祉施設等への導入を予定しています。
筋力及び平衡機能改善のためのトレーニング機器
筋力及び平衡機能改善のためのトレーニング機器
層状水噴射によるディーゼル排気有害物質の低減
研究シーズ/高崎 講二(九州大学)
実施機関/九州大学
ディーゼルエンジンの燃料中に水を添加することにより、燃焼温度の低下によりNoxを、また噴霧運動量の増加により微粒子(黒煙)を低減できます。このシステムを実機に適用した結果、Noxと黒煙が同時に半減することを確認しました。
燃焼可視化の一例
燃焼可視化の一例
燃焼可視化の一例
線状分布した放射ノイズ源探知技術
研究シーズ/石田 康弘(福岡県工業技術センター)
実施機関/福岡県工業技術センター
電子機器・装置の放射ノイズ低減対策の効率化を図るために、国際規格に対応した新たなノイズ源探知法を提案し、その応用研究を進めました。現在、福岡県「創造基盤事業」にて研究を進め、直鞍産業振興センター(アドックス福岡)内に放射ノイズを計測するEMCサイトを開設しました。
 
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