山口県

平成11年度〜平成14年度
拠点機関
(財)やまぐち産業振興財団

科学技術コーディネータ 
會田 忠義 
活動方針 山口県の産業振興指針となる「産業振興ビジョン21」に基づき、地域資源や今後の産業動向を踏まえ、産学官の人的交流や研究情報ネットワーク、コーディネート活動の強化を図りました。今後も、「やまぐちから生まれた」新技術・新事業を目指します。
可能性試験の成果

医療・福祉用メカトロニクス
研究シーズ/ 田中 幹也(山口大学 工学部)
実施機関/ 山口大学 工学部、宇部工業高等専門学校、山口県産業技術センター
少子高齢化社会を迎え、医療・福祉分野の大幅な省力化・自動化を図ることが必要であり、人間にやさしい新アクチュエータ、操作性に優れた新インターフェイス、人間協調型ロボットの研究開発に多大の知見を得ました。
視線入力システム(追尾カメラ)の写真

鏡視下手術用器具

研究シーズ/ 岡 正朗(山口大学医学部)
実施機関/ 山口大学 医学部、(株)アルモウルド
鏡視下手術は新しい分野であり、専用の手術器具を開発する必要に迫られており、地元企業や山口大学工学部との共同研究により新しい内視鏡手術支援器具を開発しました。
この吸引式胃把持鉗子の開発により、簡単に病変部を吊り上げ、切除することが可能になります。
吸引式胃把持鉗子
手押し車椅子の縦列連結装置
研究シーズ/ 佐藤 宰治(山口県産業技術センター)
実施機関/ 山口県産業技術センター、(株)岸田ステンレス工業
病院や福祉施設での車椅子による院内移動や屋外散歩を、効率良く実施することを目的に、2台の車椅子を同時に操作できる縦列連結装置を開発し、セイフティークロスとして商品化しました。

放電プラズマ焼結法による金属/酸化鉄軟磁性積層体

研究シーズ/ 山本 節夫(山口大学 工学部)
実施機関/ 山口大学 工学部、戸田工業(株)
プラズマを利用した新しい焼結法を導入することによって、鉄の合金箔と酸化鉄を巧妙に積み重ね合わせた薄板を製造することに成功しました。
巻き線を施した
積層体コア
放電プラズマ焼結法で
作った積層体の断面
高速電荷可動エネルギーデバイス有機材料
研究シーズ/ 森田 昌行(山口大学工学部)
実施機関/ 山口大学 工学部、カネボウ(株)防府工場
次世代型の電気エネルギー貯蔵デバイスに適用可能な有機材料を開発しました。デバイス内で電荷(イオンと電子)が大量かつ高速に移動することができる電解質材料と電極材料の探索を行い、それらの最適な組合せを設計しました。この界面構造の最適化により高速電荷移動が可能となりました。
PVdF-HFP ポリマーを用いたゲル電解質の外観
小型現場せん断試験機
研究シーズ/ 山本 哲朗(山口大学 工学部)
実施機関/ 山口大学 工学部、宇部興産コンサルタント(株)
土砂災害の中でも特に多い斜面崩壊の目安となる斜面土の強度を、現場で簡単に、しかも急傾斜地での測定も可能となる超小型の試験機を開発しました。
マグネシウム合金用不活性ガス封入泡切削装置
研究シーズ/ 池田 悟至(山口県産業技術センター)
実施機関/ 山口県産業技術センター、浜部鉄工所、
(有)コスモ研究所、宇部工業高等専門学校、
山口大学 工学部
反応性の高いMg合金を安全に加工するために、切削液と不活性ガスにより発生させた泡を切削加工点に供給することによって、加工屑の発火・燃焼・爆発を防ぐことができ、かつ既存の工作機械に後付けが可能な切削加工補助装置を開発しました。
ネットワーク構築
やまぐち研究者info
県内の大学、高専、公設試等の研究者、研究シーズ等の情報を取りまとめ、冊子やインターネットで情報公開しています。
●(URL http://www.joho-yamaguchi.or.jp/yar/)
 
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