福島県

平成11年度〜平成14年度
拠点機関
(財)福島県産業振興センター

科学技術コーディネータ 
長嶋 直之 
活動方針 情報・通信、医療・福祉、環境、新製造技術の分野で産学官の連携を進め、新技術の育成と新産業の創出を図りました。
可能性試験の成果

移相差法(位相シフト法)による超音波医療診断装置
研究シーズ/ 尾股 定夫(日本大学 工学部)
丸山 幸夫、前原 和平(福島県立医科大学)
実施機関/ 日本大学 工学部、福島県立医科大学
体内の血管や腫瘍の硬さを超音波移相差法によって簡便に測定する新しい診断装置の開発に関する研究を日本大学工学部と福島県立医科大学の共同で行いました。
この手法は、国内外の医学界で高く評価され、診断装置として実用化に向けて開発をすすめています。

不可逆帯磁率測定装置の開発

研究シーズ/ 上坂 保太郎(日本大学 工学部)
実施機関/ (有)ハヤマ
磁性体の帯磁率を高速で測定する装置です。帯磁率には、可逆帯磁率と微分帯磁率がありますが、これまでは、双方ともに測定できる装置はありませんでした。この装置は、スイッチの切換により双方の測定が可能であり、また、従来数十分かかっていた測定時間を1秒以下にすることができました。
製造プロセスにおける高性能評価装置
研究シーズ/ 遠藤 勝幸(福島県ハイテクプラザ)
実施機関/ 福島県ハイテクプラザ
機械加工物の加工形状を複数の変位センサとコンピュータの計算処理を用いて評価する装置、真円度測定器を開発しました。これによって、従来測定が難しかった長さ1m以上に及ぶ印刷用ロールなどの大型円筒形加工物の真円度の現場での評価が可能となりました。
熱分解分析用試料自動導入装置
研究シーズ/ 柘植 新(名古屋大学)
実施機関/ 名古屋大学、フロンティア・ラボ(株)
熱分解ガスクロマトグラフで多数の試料を分析する場合、連続的あるいはランダムに選択し自動分析を効率的に行うことが出来ます。
ネットワーク構築
高機能な多機能電動義手の開発
研究シーズ/ 清水 信行(いわき明星大学)
実施機関/ いわき明星大学、(有)品川通信計装サービス
多機能義手(A-Hand)は、コンピュータで制御する5本の指から構成されています。四指は、把持体に倣って把持できるなじみ機構を採用し、母指は、3重のユニバーサルジョイントを応用し、装具を意識して軽量化をはかりました。
座面安定保持型センサー付電動車椅子
研究シーズ/ RSP医療福祉情報化研究会
実施機関/ (株)コスモテック
使用者が、車椅子の座面傾斜を希望する角度に素早く変えることができ、常に、センサーが感知してその角度を安定的に保持できるように座席を微動調整します。したがって、傾斜している路面でも使用者は、常に安定な体位を保つことができます。
新技術説明会(新技術フォーラム)
新技術、新産業の創出を目指して、最新の大学等における研究成果や産業界の実用化事例とRSP事業の可能性試験成果を広く紹介し、産学官交流の中で地域産業界への普及を図りました。
福島県研究者データブック・データベース
県内大学等の技術シーズと地元産業界のニーズを結びつけることを目的として平成11年度に作成した「福島県研究者データブック」の内容増強をはかり、改訂版を発行しました。
また、県内大学等の研究者の研究内容と相談する場合の産学交流窓口を記載した「福島県研究者データベース(CD-R)」を作成しました。現在、データブック・CD-Rの在庫はありませんが、同じ内容のものを次のURL http://www.utsukushima.net/kenkyudb/に掲載してあり、インターネットにより検索することができます。
 
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