熊本県

平成9年度〜平成12年度
拠点機関
(財)くまもとテクノ産業財団〔旧(財)熊本テクノポリス財団〕

科学技術コーディネータ 
草野 民三 
活動方針 地域内の研究機関(大学、企業等)の研究シーズ中心に、地域の産学官のメンバーによる研究会を開催し、クリアすべき課題の検討等を行うと共に、将来の実用化に必要なブレイクスルー達成のための可能性試験を行うなどして研究の推進を図りました。
可能性試験の成果

化学物質の哺乳類生殖器形成への影響モニタシステム
研究シーズ/ 山田 源(熊本大学)
実施機関/ 熊本大学
最近極めて多種の合成物質/化学物質が登場していますが、その毒性検定、催奇形性検定は、極めて多量のマウス、ラット等を用いた毒性試験、投与試験等により行われています。本研究では化学物質の哺乳類生殖器形成への影響について注目し、試験管内で外生殖器のみを培養し、遺伝子発現で発生をモニターすることにより、短時間、低コストで済む化学物質の毒性検定システムの構築に成功し、現在特許を出願しています。
試験管内生殖器培養 F→G→H→I
衝撃粉末殺菌装置
研究シーズ/ 藤原 和人(熊本大学)
実施機関/ 熊本大学
水中衝撃波等の衝撃力を、非加熱では殺菌が困難な粉体物質に適用するもので、瞬間的に高圧を作用させた時に生じる粉末表面の温度上昇や粉体の流動に伴う摩擦により、粉体に付着した菌細胞を破壊します。予備的な実験においては90%を越える殺菌率を達成し、実用化の見通しが得られました。
球菌の変形・破壊状況
トラップベクター及びこれを用いた遺伝子トラップ法
研究シーズ/ 山村 研一(熊本大学)
実施機関/ 熊本大学
遺伝子機能やヒト疾患の発症過程の解析と新たな治療法の開発のためには、モデル個体の作製が必須課題となっています。本研究では「ランダム」に「大規模」にマウスの変異体作製を行うことができる、新規な可変型遺伝子トラップ法の開発に成功しました。平成11年度新規事業志向型研究成果展開事業に採択され、平成13年10月に医薬品開発への応用を目指し、(株)ユージンを設立しました。
パルスパワーを用いた大気・水の悪臭除去システム
研究シーズ/ 秋山 秀典(熊本大学)
実施機関/ 熊本大学
大気中又は水中に高電圧パルスを極めて瞬間的に放電し、そのパワーで高エネルギー電子を気体分子に衝突させ、悪臭物質の直接分解並びにオゾンや活性酸素などの二次生成物による悪臭分解を行う悪臭除去システムの開発に成功しました。
通電透析発酵システム
研究シーズ/ 岩原 正宜(崇城大学)
実施機関/ 崇城大学
微生物の代謝機能を活性化させ、液状のバイオマス(焼酎蒸留粕等)から有用物質を高効率に生産させる通電透析発酵システムの開発により、バイオマスの高付加価値化が可能となりました。この技術を応用した高度な微生物制御技術に関する研究が、平成11年度の地域先導研究に採択され、現在実用化へ向けて研究開発を行っています。
ヒト血小板判定のための診断キット
研究シーズ/ 坂本 珠美((株)トランスジェニック)
実施機関/ (株)トランスジェニック
血小板の型の不一致から生じる病症等の研究のために、血小板上の膜蛋白の微小異構造を特異的に認識することができる抗体の製品化に成功しました。
プラズマ放電による管内壁面コーティング技術評価法
研究シーズ/ 小山 善文((財)熊本テクノポリス財団:現くまもとテクノ財団)
実施機関/ (財)熊本テクノポリス財団:現くまもとテクノ財団
金属管外壁と管内部に特に設置する計測用補助電極(内部電極)に高電圧を印加し,放電(無声放電,コロナ放電や沿面放電など)の生成状態を観測して,コーティング膜の膜厚,ピンホール,凹凸,密着性等を評価する技術の開発に成功し、特許を出願しました。
ネットワーク構築
感性コミュニケーション環境技術(HK)研究会
人の感性や感覚を取り入れ、人間相互間の感性豊かなふれあいを向上させる工学技術の開発を検討しました。
携帯型振動提示装置
 
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