山形県
平成8年度〜平成11年度
拠点機関
(財)山形県企業振興公社〔旧(財)山形県テクノポリス財団〕

科学技術コーディネータ 

平野 芳太郎 
活動方針 山形県独自の創造的研究開発分野である「ライフサポートテクノロジー(生命・生活支援工学)」の振興をコンセプトとして、業の区分にとらわれない地域ニーズに応える研究開発を促進しました。
可能性試験の成果

WバンドESR装置分光計
研究シーズ/ 大矢 博昭(生物ラジカル研究所)
実施機関/ (財)山形県企業振興公社 生物ラジカル研究所
電子スピン共鳴において、従来使われていたものより10倍高い周波数(Wバンド94GHz)を用いることで著しい感度の向上と高分解能、微小試料(1μl)の測定を可能にしました。
マイクロマシニングによる超小型センサ
研究シーズ/ 山形県工業技術センター
実施機関/ マイクロマシン研究開発プロジェクト
膜厚と屈折率を制御した薄膜の形成、エッチングや基板接合等のマイクロマシニング技術の研究を行い、これらの技術を組み合わせることで、高G用加速度センサ、電極型バイオセンサ、光導波路を試作し、企業に技術移転しました。
硬質多孔性炭素材料(RBセラミックス)
研究シーズ/ 堀切川 一男(山形大学)
実施機関/ (株)白田製作所
多孔質系炭素材料である「RBセラミックス」を使用した直動すべり軸受の基礎的摩耗消耗試験を行いました。(株)白田製作所は本技術を元に潤滑材を必要としない低摩擦、耐摩耗性に優れる直動すべり軸受を製品化し、販売中です。
「RBセラミックス」の電磁波遮蔽吸収特性
研究シーズ/ 安斎 弘樹(国立鶴岡工業高等専門学校)
実施機関/ 国立鶴岡工業高等専門学校
「RBセラミックス」を電磁波障害対策に用いるため、生成条件の違いによる電磁波吸収、遮蔽特性についての測定評価を行いました。動作周波数の移動と構造化による高性能化を図れば、電波吸収体としての応用製品の可能性が期待できる結果が得られました。
ネットワーク構築
電気的検出磁気共鳴法による半導体評価装置
研究シーズ/ 横山 秀克(生物ラジカル研究所)
実施機関/ (財)山形県企業振興公社 生物ラジカル研究所
電子スピン共鳴を利用し、磁気共鳴周波数としてUHF帯を用いて半導体中の格子欠陥や微量不純物を常温・非破壊でしかも高感度で計測できる装置を開発しました。現在、実用化に向けて研究を続けています。
非接触構造制御による超音波トランスデューサ
研究シーズ/ 小山 清人(山形大学)
実施機関/ 山形大学
ポーリング処理した素材に照射スピードを連続的に変化させたレーザーを照射することにより、材料の構造が平面において連続的に変化する次世代型トランスデューサの開発を行いました。本技術は医療用診断装置や焦電センサへの実用化に向けて現在研究中です。
研究会
「未利用資源活用総合研究会」
工業技術融合による籾殻・米糠の高度利用について検討しています。
本研究会をもとに、企業において籾殻燃焼装置を開発し、又RBセラミックスの応用開発を進めております。
「生活健康福祉利用研究会」
未利用資源や廃棄物の生活・健康・福祉分野への応用について検討しています。
籾殻燃焼装置
モミガラ高度利用国際フォーラム
国内外からの講師を招き、環境とエネルギーに配慮した、新しい地域型の産業創造の可能性について検討しました。
 
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