テーマ名 |
目標 |
達成状況 |
<1> 超高密度フォトン利用実証レーザーシステムの開発
<1-1>LDを用いた高強度フェムト秒レーザーの開発
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TW級高ピークタイプ全固体フェムト秒レーザー |
波長790nm、ピークパワー1TW、繰り返し周波数10Hz、パルス幅100fsのLD励起全固体フェムト秒レーザーを開発。 |
kHz級高繰り返しタイプ全固体フェムト秒レーザー |
波長790nm、ピークパワー0.1TW、繰り返し周波数1kHz、パルス幅100fsのLD励起全固体フェムト秒レーザーを開発。平均出力で10Wを超える。 |
小型・高効率・高機能レーザー用電源の開発 |
19インチラックに搭載可能で交流―直流変換効率が90%以上と高効率、さらにはパソコン(USB)による外部からの出力電流値・波形の制御が可能な80V60AのLD電源を開発。 |
<1-2>超高密度フォトン反応制御技術の開発
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フェムト秒時間分解能を有する偏光画像化計測(FTOP)技術の開発 |
1 kHzのフェムト秒パルスのFTOP計測の高性能化を図り、時間分解能 45 フェムト秒、空間分解能 3.3 マイクロメートルを同時に満足する超高速二次元計測を達成。また、0.4 ピコ秒間隔の8つの時点での計測を世界で初めて実現した。 |
小型・高効率・高耐光強度 フェムト秒波形整形技術の開発 |
瞬時強度10 ギガワットのフェムト秒パルスの波形制御に成功。 |
テラワットパルスの波形整形、波面補償技術の開発 |
2)のフェムト秒波形整形器を高密度フォトン発生・計測実験装置に適用し、テラワットパルスの波形整形を実現。さらに、波面計測ひずみ補償装置による波面のフィードバック制御を加えて、集光点の最大強度を5倍程度増強し、テラワットパルスの波形整形と波面補償を同時に達成。 |
<2> 新規産業開発研究
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テーブルトップレーザーによる重陽子発生 |
重水素化ポリスチレンを染み込ませたポーラス構造のポリテトラフルオロエチレン(PolyTetraFluoroEthylene) をレーザー照射ターゲットとして、2.4 テラワットのレーザーを用いて最大で1.6 メガエレクトロンボルトの重陽子を発生できた。ここで、世界で初めて、プロトンの発生を抑制して、目的とする重陽子のエネルギーと個数を増大することに成功。さらに、テラワットパルス波面の補償によって、重陽子の発生効率の向上と高エネルギー化を同時に実現。 |
テーブルトップレーザーによる短寿命放射性同位体生成の実証 |
高エネルギーの重陽子をメラミン樹脂に照射し、12C(d,n)13Nの過程によって、メラミン樹脂中の炭素を窒素に物質改変して、放射化することに成功。結果として、世界で初めてテーブルトップレーザーによる短寿命放射性同位体生成を実証。 |