2025年度 先端国際共同研究推進事業(ASPIRE)における日英量子共同研究提案の募集について
(最終更新日:2025年3月15日)
更新記録
2025年3月15日追記:
- 公募要領別紙3.6.3に中間評価を追記しました。
2025年2月20日追記:
- e-Radマニュアルp.2の誤記を修正しました。
※内容に変更はありません。
2025年2月13日
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、下記のとおり2025年度の先端国際共同研究推進事業(ASPIRE)量子研究分野における日英共同研究提案の募集を行います。
Link to English pageJSTは、我が国の科学技術力の維持・向上を図るため、政策上重要な科学技術分野における、国際共同研究を通じて我が国と科学技術先進国・地域のトップ研究者同士を結び付け、我が国の研究コミュニティにおいて国際頭脳循環を加速することを目的として、先端国際共同研究推進事業(ASPIRE)を実施しています。
概要
相手国:英国
研究分野:量子
公募テーマ:イノベーションのための量子技術に関する日英共同研究
(Japan-UK Joint call for Quantum Technologies for Innovation)
本公募は、量子技術分野における国際競争力のある日英共同研究課題を支援することで、国際研究者ネットワーク構築や若手研究者の育成を促進し、日英両国における量子分野の持続的な発展と、国際競争力のある研究環境の創出を狙っています。日本側および英国側それぞれの研究チームがコンソーシアムを組み、国際的な研究体制を築いて研究開発を行うとともに、量子分野における国際ネットワークを将来にわたりリードする日英の持続的なパートナーシップ構築を目指すものです。本公募は、JSTと英国研究・イノベーション機構(UKRI)傘下の英国工学・物理科学研究評議会(EPSRC)によるマッチング・ファンドで行われ、採択した課題においてJSTは日本側研究者、EPSRCは英国側研究者をそれぞれ支援します。
本公募では、次のような量子技術やそれに限らない量子技術の研究課題の提案を期待します。下記1~3の技術領域単独の提案も、複数の領域に係る提案も可能ですが但し、国際頭脳循環に係る計画は必ず含むこととします。
- 超高速・超並列情報処理を可能にする量子通信や量子コンピューティングの研究
- 既存の技術を超える精度のセンシングや計測などの量子技術の開発
- 高性能材料を用いた革新的な量子エレクトロニクスの創出
募集テーマの詳細は、EPSRC公募サイトの“What we are looking for”を確認してください。
ASPIRE 2025年度 「イノベーションのための量子技術に関する日英共同研究」の募集説明会を下記概要のとおり開催します。本公募への共同研究提案を行う日本側研究者に向けた説明となります。
開催日時: 2025年3月6日(木) 14:00~15:30
開催形式: ウェビナー(Zoom)
使用言語: 日本語
※本説明会は終了しました。
プログラム(予定):
1.オープニング・PD/PO紹介
2.事業概要・公募について
3.公募テーマ・評価の観点について
4.質疑応答
支援規模
- 支援額:
- 一課題あたり最大2.85億円(直接経費の30%にあたる間接経費を含む場合、最大3.7億円)
- 支援期間:
- 2025年度~2030年度末
(予定:2026年1月~2031年3月) - 採択予定数:
- 3件程度
応募資格
日本側研究者の要件
日本国内の研究機関に所属し、その機関で研究を実施している研究者、およびその研究者により構成された研究チームが、本公募に応募することができます。
また、本公募に応募を考えている研究者および研究機関は、応募に先立ち「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」に登録する必要があります。
重複応募の制限について
ASPIREでは以下のような重複応募の制限を設けています。
a. 本公募含む2025年度ASPIRE公募(2025年に公募を開始するJSTの単独・共同公募及びAMEDが実施する公募)の中で研究代表者及び主たる共同研究者としての応募は1件までです。
b. ASPIRE共同公募で支援されている研究代表者又は主たる共同研究者による申請は不可とします。
c. ASPIRE単独公募で支援されている研究代表者による応募は可能ですが、本公募で採択された場合は、既に支援されている課題は中止となります。
d. ASPIRE単独公募で支援中の主たる共同研究者による応募は可能ですが、本公募で採択された場合は、既に支援されている課題からは離脱していただきます。なお、離脱した課題については、予算やチーム編成の見直しを含めた再審査を行います。
ASPIREで既に支援中の課題に参画する研究代表者及び主たる共同研究者による応募を検討されている場合は、aspire-uk@jst.go.jpまで事前に報告ください。詳細は下記「事前連絡のお願い」をご覧ください。
英国側研究者の要件
UKRIの規程に基づきます。詳細はUKRIのウェブサイトを確認してください。
共同研究体制の要件
日本および英国それぞれの大学や研究機関等から1機関以上がコンソーシアムを組み、2機関以上の共同研究体制で応募してください。
提案・審査スケジュール
研究提案の提出・審査スケジュールは、以下の通りです。研究提案の受付締切り後の日程に関しましては当ウェブサイトにて今後、随時更新いたしますのでご注意ください。
メールによる事前連絡*締切 | 2025年4月24日(木) |
---|---|
日本側研究者による研究提案の受付締切** (府省共通研究開発管理システム(e-Rad)による受付期限日) |
2025年5月9日(金)午後2時(日本時間) |
書類審査期間 | 2025年5月~9月 |
面接審査期間*** (書類審査を通過した研究提案の日本側研究代表者のみ) |
2025年10月 |
審査結果の通知 | 2025年11月 |
研究開始 | 2026年1月 |
*全体の応募件数を把握するため、日本側研究代表者からメールよる事前連絡をお願いします。詳細は下記「事前連絡のお願い」をご確認ください。
**英国側の受付締切: 2025年5月8日(木)午後4時(英国時間)
***面接審査は書類審査を通過した研究提案の日本側研究代表者のみを対象に実施します。面接に進まれる方へは、原則として面接審査日の2週間前までに電子メールにてご連絡いたします。なお、面接審査の対象外の場合は連絡いたしません。全ての審査終了後、不採択の通知をお送りさせていただきます。面接審査の対象か否かを含め、審査の途中経過に関するお問い合わせには回答いたしかねますので、予めご了承ください。
応募方法
「EPSRC公募要領 (Japan-UK Joint opportunity for UK-Japan Quantum Technologies Guidance )」、「公募要領別紙(日本側応募者への応募にあたっての注意事項)」を必ず確認してください。
- 日本側研究者と英国側研究者が協力して国際共同研究提案書を作成し、英国側の電子申請システム(UKRI funding service)から申請を行ってください。(入力、申請は英国側研究代表者のみ可能です)
- 英国側研究代表者は公募要領に指定された電子システム(UKRI funding service)を通じてEPSRCに提案書を提出してください。英国側に提出した提案書は日本側の申請時にも必要になりますので、申請データのコピーを英国側研究者から入手する必要があります。
- 日本側研究者はJST指定申請様式(Japan-UK Quantum Technologies Application Form)に必要事項を記載してください。
- 入力後、英国側の申請書と一緒にしたものをPDFデータに変換し府省共通研究開発管理システム(e-Rad)にアップロードしてください。
指定の申請様式に(日本語)と記載がない欄はすべて英語にて記載してください。日本側研究代表者は申請様式最後の2ページにある「法令遵守チェックリスト」、「確認書」の提出が合わせて必要となります。 - 日本側研究者もJST指定申請様式のPDFコピーを英国側研究者へ送り、英国側電子申請システムへアップロードを行っていただきます。
英国側へ送るファイルの容量は 8MB 以内を目途にご作成ください。
- 日本と英国で受付時間が異なることに留意し、日本側と英国側研究者が両国の締切時間までに研究提案を提出することを必須とします。
- 日本側研究者がe-Radを初めて利用する場合、所定の手続きが必要です。登録手続きに日数(2週間以上)を要する場合がありますので、余裕をもって準備をしてください。
- 詳しい応募方法については、公募要領別紙の2.7応募方法をご確認ください。
必要書類
EPSRC 公募ウェブサイト |
Japan-UK Joint opportunity for Quantum Technologies for Innovation |
---|---|
公募要領別紙(日本側応募者への応募にあたっての注意事項) | |
JST申請様式 (Japan-UK Quantum Technologies Application Form) | Word |
e-Radマニュアル |
研究セキュリティに係るリスク低減に対する取り組み
UKRI/EPSRCによる取り組み
UKRIは、研究およびイノベーションに係る国際協力が、インテグリティを有し、かつ強固な倫理の枠組みの中で行われるよう注力しています。 Trusted Research and Innovation(TR&I)は、国際的なパートナーシップを可能な限りオープンにするとともに、必要に応じてセキュアにすることで、国際協力で生まれる成果を適正に保護することを目的としたUKRIのプログラムです。TR&Iの指針は、国際協力のための適正評価など、UKRIが研究支援する組織が考慮して頂くことをまとめたものです。
UKRIに研究課題を申請する方々には、提案する研究課題がTR&Iで求めるアプローチや要件に適合するか、また潜在的なリスクを特定し、そのリスクを適切に軽減する策を講じているか、を示すよう求めることがあります。 追加的なサポートが得られる機関の情報を含む、TR&Iに関する詳しいガイダンスと情報はこちらです。
JSTによる取り組み
JSTにおいても本共同公募では、UKRI/EPSRCの要請に基づき、適切な国際協力実施のための適正評価等のチェックをする予定です。 詳細は公募要領別紙(4-3)をご確認ください。
注意事項
- 日本側研究代表者は、応募時までに研究倫理に関する教育プログラムを修了している必要があります。研究倫理教育プログラムの受講については公募要領別紙をご参照ください。受講修了していることが確認できない場合は、要件不備として提案を不受理といたしますのでご注意ください。
- 研究機関が国又は地方公共団体である場合(省の施設等機関含む。国立大学法人等の法人格を有する機関は非該当)、当該研究機関が委託研究契約を締結するに当たっては、研究機関の責任において委託研究契約開始までに必要となる予算措置等の手続きを確実に実施しなければなりません。申請前に所属機関の確認のうえ、事前にJSTまでご連絡ください。
事前連絡のお願い
全体の応募件数を把握するため、検討中の提案に関する下記の情報を、原則として2025年4月24日(木)までに日本側研究代表者からメールにてご連絡ください。
- 送付先:aspire-uk(at)jst.go.jp ※(at)を@にしてください
- 件名(日本語):「事前連絡_(機関名)_(氏名)」
- 内容(英語):
- Research Project Title(Tentative)
- Japan-based Principal Investigator/ Institution and Department Name
- UK-based Project Lead/ Institution and Department Name
関連イベントについて
2025年度ASPIRE日英共同研究提案募集に向けたネットワーキングイベントを下記の通り開催しました。
開催日時:2024年12月6日(金) 18:30~(日本時間)/9:30~(英国時間)
開催形式:オンライン(Zoom)
使用言語:英語
公募に関するお問い合わせ
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
国際部 先端国際共同研究推進室
日英公募担当E-mail
aspire-uk(at)jst.go.jp ※(at) を @ にしてください。