
2025年度 産学共同 ステージⅡ(本格フェーズ)の募集概要
支援の概要
目的・狙い | 社会課題解決等に向けて、大学等の基礎研究成果(技術シーズ)を、大学等と企業等との共同研究により、実用化に向けた可能性を検証し、中核技術の構築に資する成果の創出と、その成果を大学等から企業等へ技術移転することを目指す。 |
課題提案者 | 大学等の研究者と企業等 |
研究開発期間 |
最長4.5年 ステージゲート評価から移行した場合は最長4年 |
研究開発費 |
上限2,500万円(年額、間接経費含む、税込) 初年度は研究期間を踏まえて上限額設定 |
資金の種類 |
マッチングファンド
・JST からの研究開発費の支出に関して、詳しくは2025年度公募要領「6.3.4 マッチングファンド形式における企業等の参画に係る留意事項について(本格フェーズのみ)」をご覧ください。
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対象分野
ICT、電子デバイス、ものづくり分野/PO:馬場 俊彦(横浜国立大学 工学研究院 教授)
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本分野は、IoT、AI、ネットワーク等のICT技術とそれを支える計算機・センサ・デバイス基盤技術、設計・加工・組み立て・造形等によるものづくり技術、さらにはロボティクスを含めたサイバーフィジカルシステムについて、その高度化、効率化、スマート化、安全性・信頼性向上などに関する提案を幅広く対象とします。
また、異分野との連携・協働による融合領域に資する提案も対象となります。●選考にあたってのPOの方針
AI、次世代高速通信、自動運転、半導体の開発が加速する中で、社会で必要とされる新技術も刻々と変化しています。本分野では、従来の延長線上にある技術だけでなく、様々な新技術の利活用や融合をはかり、現代社会の課題解決を目指す提案を募集します。また、未来社会の課題を予想し、その解決や展開を創造するような提案も歓迎します。
選考に当たっては、社会的なインパクトの大きさ、知財や論文発表を根拠とする独創性、社会実装に適したシンプルな取り組みが示されている提案を重視します。産学連携に高い意欲を持つ若手研究者・女性研究者による提案も尊重します。
ICTや電子デバイス、ものづくりは、日本の発展を支える裾野の広い分野です。10年以内の社会実装を本気で考える提案を期待します。
機能材料分野/PO:宝野 和博(国立研究開発法人物質・材料研究機構 理事長)
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本分野は、大学等における材料に関するシーズ研究を応用し、実用化を通じて社会課題の解決につながる革新的な材料の開発を目指します。対象分野には、機能・構造材料、ナノテクノロジー、再生可能エネルギーに関する材料技術、資源循環技術、代替素材技術、カーボンニュートラルを実現する低環境負荷プロセス技術、および効率的な材料開発を支えるマテリアルDXが含まれます。これらの分野に関する幅広い提案を歓迎します。
特に、ステージI(育成フェーズ)では、出口を見据えた基礎・基盤研究を重視します。この段階では、社会実装を視野に入れつつ、学術的に高い水準を維持することが求められます。学術から応用への発展を目指し、革新的な研究成果が新たな知見を生み出すとともに、次世代の材料科学技術を牽引するものとなることを期待しています。また、異分野との連携や協働による研究提案も引き続き歓迎します。●選考にあたってのPOの方針
マテリアル分野は、幅広い産業課題や社会課題を解決に導く分野横断的な基盤技術であり、革新的材料の開発は、我が国製造業のGDPの3割以上を占めるマテリアル産業の国際競争力を維持する上で中核的な役割を担います。特に、「マテリアル革新力強化戦略」においても、新たな価値を創出する取り組みの重要性が強調されています。
本分野では、固定観念にとらわれない斬新なアイデアに基づく革新的な材料開発の提案を募集しています。具体的には、材料の新機能の発現やその高機能化、ナノからマクロレベルにわたる構造制御、機能と構造の相関性を基にした新しい材料設計、従来の材料技術を超える革新的な材料技術の開発、データ科学やAIを活用したデータ駆動型の材料開発、そして社会実装を見据えた材料合成プロセスの開発など、多岐にわたる提案を歓迎します。
ステージI(育成フェーズ)では、新たな現象の発見時にその新機能の科学的根拠を明確にし、基礎的な理解を深めることが求められます。同時に、研究成果が社会実装へと繋がる具体的な道筋を示すことが重要です。一方、ステージII(本格フェーズ)では、企業との共同研究を通じて実用化の可能性をさらに検証し、その技術移転を目指します。
どのステージにおいても、材料が実装された際の社会的および経済的なインパクトを評価する視点を重視しています。これらの研究活動を通じ、社会課題の解決を意識した基礎研究課題を設定する大学や研究機関の研究者を積極的に支援していきます。
アグリ・バイオ分野/PO:山本 卓(広島大学 ゲノム編集イノベーションセンター 教授・センター長)
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本分野は、高機能バイオ素材、バイオプラスチック、持続的一次生産システム、生活習慣改善ヘルスケア、機能性食品、デジタルヘルス、バイオ生産システム、バイオ関連分析・測定・実験システム、バイオ創薬に資する基盤技術など、アグリ・バイオ分野に関する基礎研究(育成フェーズ)と産学共同による実用化に向けた検証(本格フェーズ)の提案を幅広く対象とします。
また、異分野との連携・協働による融合領域に資する提案も対象となります。●選考にあたってのPOの方針
アグリ・バイオ分野の研究開発は、食糧問題、健康問題、環境問題などグローバルな課題の解決に繋がることが期待され、持続可能な開発目標(SDGs)のゴール達成に必要とされる技術・製品開発が含まれます。これらの研究開発は、独創的な基礎研究からスタートする一方、社会のニーズを捉えて研究開発の方向性を考え、明確にゴールを設定していくことが重要です。
本分野では、単なる基礎技術の組み合わせでなく、斬新なアイディアをもとに新規技術や製品を開発し、産業へ繋げようとする意欲的な提案を期待します。戦略的な知財化と産学共同研究を展開させることが、社会実装に繋がると期待しています。特に、本格フェーズでは、アグリ・バイオ分野での市場規模を意識した経済的なインパクトに繋がることが期待できる提案を歓迎します。
また、異分野融合での提案も期待し、今後の産学連携に意欲的に挑む若手研究者や女性研究者を積極的に採択します。
募集期間
採択予定件数
※件数は課題提案の状況や予算により変動します。
公募要領・課題提案書(様式)
公募要領 | 【全文】2025年度 公募要領 産学共同 ステージⅠ(育成フェーズ)/ステージⅡ(本格フェーズ) (PDF形式) |
前年度からの変更箇所 | 産学共同 ステージⅠ(育成フェーズ)/ステージⅡ(本格フェーズ)2025年度公募要領・課題提案書様式の主な変更箇所 |
課題提案書(様式) | 2025年度 産学共同 ステージⅡ(本格フェーズ) 課題提案書 (Word形式(docx)) |
その他 | 共同研究に関する届出書 (Word形式(docx)) |
募集・選考スケジュールについて(予定)
- 書類選考2025年5月下旬~6月中旬
- 面接選考2025年7月中旬~8月上旬
- 課題選定2025年9月
- 研究開発開始2025年10月1日
※書類選考の結果は、面接選考の対象となった課題提案のみ、応募時のe-Radにおける課題ID(8桁)をA-STEPウェブサイトの募集ページに掲載します。
※面接選考の結果については、採否にかかわらず、研究責任者にe-Radを通じて通知します。
面接審査会の日程
分野名 | 対象メニュー | 開催形式 | 開催日※1 |
ICT、電子デバイス、 ものづくり分野 |
ステージⅠ | オンライン |
7月14日(月)、7月15日(火) 7月16日(水)、7月17日(木) |
ステージⅡ | 7月30日(水)、7月31日(木) | ||
機能材料分野 | ステージⅠ | オンライン | 7月17日(木)、7月18日(金)、7月19日(土) |
ステージⅡ |
対面 (市ヶ谷)※1 |
7月16日(水) | |
アグリ・バイオ分野 | ステージⅠ | オンライン | 7月29日(火)、7月30日(水)、7月31日(木) |
ステージⅡ | 7月16日(水)、7月17日(木) |
※1 具体的な面接日時についてはJSTから指定の上、課題提案者(研究責任者)に直接ご連絡いたします。
機能材料分野のステージⅡ(本格フェーズ)については、対面(JST東京本部別館または、JR「市ヶ谷」駅最寄りの会場)での面接となりますので、ご注意ください。
(面接日時に関し、課題提案者のご希望は受け付けられません。)
※2 原則として課題提案書に記載の分野にて選考を行いますが、課題提案の内容により、選択したものとは別の分野で選考を行う場合があります。
対象分野については公募要領(p. 33「第5章 共通事項-5.1 対象分野について」)をご参照ください。公募要領PDF
※3 面接審査会の出席者は、原則として、ステージⅠでは研究責任者、ステージⅡでは研究責任者及び主たる研究分担者のうち企業等に所属する方になります。
※4 分野、選考状況に関するご質問についてはお答えできかねますのでご了承ください。
※5 上記は現時点での予定であり、予告無く変更することがありますので、予めご了承ください。最新情報は、本ページに掲載いたしますのでご確認ください。
評価者
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お問合せ先
当ホームページと公募要領および府省共通研究開発管理システム(e-Rad)をよく確認の上、お問い合わせください。
なお、選考状況、採否に関する問い合わせには一切回答できません。
※問い合わせe-mailアドレスの[at]は@に置き換えてご利用ください。
事業に関する問い合わせ 及び 応募書類の作成・提出に関する手続き等に関する問い合わせ |
科学技術振興機構 A-STEP産学共同募集担当窓口 |
E-mail:a-step[at]jst.go.jp |
e-Radの操作方法に関する問い合わせ |
e-Radヘルプデスク |
府省共通研究開発管理システム 0570-057-060(ナビダイヤル) 9:00~18:00 ※土曜日、日曜日、祝日及び年末年始を除く |