1 ) |
モデル化の概要および成果 |
犯罪率の急増、地震災害への不安、高齢化社会の到来などから、セキュリティに対するニーズが高まり監視システムの導入が急速に進んでいる。しかし既存のシステムは、監視員が常時モニターをチェックする必要性があり、自動化が求められている。本研究では、音響情報と視覚情報の統合により移動物体の検知を行い、雲台をフィードバック制御することにより不審者の自動認識および自動追尾・記録可能なモデルを試作すべく、ステレオ視可能な光学カメラユニット、そのユニットを駆動し対象を追尾する雲台、上記を統合した自動追尾のための画像認識・追尾システムを開発した。
結果としては、当初計画した項目を満足しており、概ね良い結果を残していると思われる。特に、コアとなる制御システムに関しては将来的な拡張や製品化も見込んだ設計になっており、今後の変更やモジュールの追加にも柔軟に対応できる。さらにシステムは汎用のネットワークを使用しており分散処理、集中処理の選択を目的に応じてできる。
製品化ができれば監視カメラ業界の自動化という新たな産業の創出に貢献できる。
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2 ) |
事後評価 |
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モデル化目標の達成度
モデル化の各要素についての試作研究が着実に進められ、その成果は評価できる。しかし、このシステムの総合的機能は、使用現場の状況・条件によって異なることが考えられ、その対応策の一つとして、今後のCPUソフトの専用ユニット化の開発を期待する。 |
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知的財産権等の発生
現在まで発生なし、今後の取得の可能性あり。 |
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企業化開発の可能性
セキュリティーシステムの各要素の基礎技術を蓄積することによって、使用現場に適応した装置の企業化が考えられる。市場では当該技術に類する新製品の研究が多数推進されているので、企業化に向けた早急な開発を必要とする。 |
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新産業、新事業創出の期待度
今後の治安情勢の悪化に鑑みれば、新事業ではないが、関連事業の拡大は十分考えられる。 |
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3 ) |
評価のまとめ |
セキュリティのための監視システムを自動化するため、音響情報と視覚情報の統合による移動物体の検知を行い、雲台をフィードバック制御することにより不審者の自動認識および自動追尾・記録可能なモデルを試作した。組み込んだ要素技術としての成果は得たが、販売の対象としての総合的機能を評価するためにはさらなる開発が望まれる。 |