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研究成果最適移転事業 成果育成プログラムB(独創モデル化)

平成15年度実施課題 事後評価報告書



平成17年1月
科学技術振興審議会技術移転部会独創モデル化評価委員会


5. 評価結果
(2)研究開発課題の個別評価
 48 (H15−0163)タイヤホイール式大型作業車の脱着式かつ操舵式クローラユニットの開発

企業名 :株式会社 ワイジーテック
研究者(研究機関名) :北野 昌則(防衛大学校 名誉教授) 他1名

1 ) モデル化の概要および成果
 本モデル化は、本来のクローラが持つ不整地走行、泥濘地走行等の有利性を顕著に発揮できる脱着・操舵が可能な大型作業車両用クローラユニットを開発した。
 具体的には、車軸荷重7tに耐えうるクローラユニットを4基(1車分)製作した後、実際にホイール式クレーン(車軸荷重7t)へ装着し、実車装着試験にて車両側からの視点による評価を行った。
 その結果、本クローラユニットを実用化レベルで評価することができ、製品化等に向けての目処が立った。
今後は引き続き実車装着試験を追加実施することにより、更なる実用化に向けた試験・評価を行う予定である。

2 ) 事後評価
モデル化目標の達成度
 モデル化計画値を上回る性能を達成できた。今後は実用化に向けた商品化を期待する。
知的財産権等の発生
 現在まで発生なし、今後の取得の可能性あり。
企業化開発の可能性
 実車装着試験を行った結果、製品化に向けての目処が立ったと見られる。実機モデルでのクローラユニットの取りつけ、取り外し、耐久試験、コスト比較を経て、販売への展開が今後の課題である。
新産業、新事業創出の期待度
 既存の大型作業車両へのニーズに加え、広域災害発生時の緊急車両、救助用小型車両への装着用クローラユニットとしての潜在需要が見込まれる。
3 ) 評価のまとめ
 建設会社、土地開発会社、自治体等の除雪車等へのリース適用等、コスト低減を図っていくと良い。クローラユニットだけを運搬し、現場で切り替え脱着が可能になれば、固定専用車が不要になる。土木車両の多機能化に加え、工事費、初期費用・維持費用の削減等により用途開発の期待が持てる。

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This page updated on March 25, 2005
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