1 ) |
モデル化の概要および成果 |
昨年度のモデル化において、マイクロメートルオーダーの精度での樹脂硬化物を作製可能なマイクロ光造形法と、粒子に光吸収の生じない集光レーザービーム照射によってその粒子を捕捉する手法(レーザートラップ技術)を組み合わせたマイクロモデリングシステムの試作を行った。本年度は、昨年度に試作したマイクロモデリングシステムおよび光硬化性樹脂の改良を行い、形状だけでなく機能も含めて検討可能なマイクロデバイスの作製技術の開発を行った。また従来型の光造形プロセスにはない新たな造形方法の模索も行った。この結果、光造形用紫外レーザー光とレーザートラップ用近赤外レーザー光の同時XY走査やCADデータに基づいたレーザー走査などが実現し、また、新たに異波長レーザー光を用いた多光束微小構造物光造形方法が見出された。この結果、従来にはないマイクロデバイス作製技術としての確立が見込まれる。
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2 ) |
事後評価 |
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モデル化目標の達成度
マイクロモデリングシステムについては、造形時間の短縮、ソフトウェアの改良等が概ね目標に近いレベルで達成できたものの、光硬化性樹脂の改良が未達のためマイクロデバイスの試作が不十分で機能確認の段階に到達できていない。 |
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知的財産権等の発生
特許1件を出願済み。 |
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企業化開発の可能性
システムの改良と微細加工に適した光硬化性樹脂の改良により、製品化の見込は十分ある。
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新産業、新事業創出の期待度
バイオ、IT、ファインケミカルなどの新しい技術領域において、マイクロシステムを応用した新産業・新事業の発展に貢献することが期待される。 |
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3 ) |
評価のまとめ |
企業化開発のためのモデル化は実現できたと考えられる。今後は、マイクロモデリングシステムの更なる改良と微細加工に最適な光硬化性樹脂の開発・改良を継続して行うことによって、幅広い分野でのマイクロシステムの応用による新産業、新事業への展開が期待される。 |