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マネジメントの現場から

2012年2月16日(木)~17日(金) サイトビジット(寺岡プロジェクト)報告

 1月のキックオフシンポジウム参加に続き、今度は領域総括、領域アドバイザー、事務局で寺岡プロジェクトのサイトビジットに行ってきました。 キックオフシンポジウム参加報告でも記載しておりますが、寺岡PJは、高齢者が営農を楽しく、楽に続けられるための「らくらく農法」の開発に向けて、「らくらく栽培」の開発、電動運搬車の導入、そして畑のユニバーサルデザイン化などに取り組んでいます。 今回のサイトビジットでは、まず「らくらく栽培」の開発を担当している奈良県果樹振興センターに行き、柿の「らくらく栽培」確立に向けた取り組みについて、グループリーダーの濱崎貞弘先生から説明していただきました。現在、奈良県の柿は全国ブランドになってきているけれども、今後農家の高齢化が進む中で、どのようにして柿農業を維持・発展させていくのかが大きな問題であるということでした。そのような状況において、高齢者の営農を支える「らくらく農法」の開発を目標にした今回のプロジェクトは、非常に重要になってくるということをご説明いただきました。 次に、果樹振興センターの農場へ移動し、実際に斜面地にて電動運搬車の試作機のテストを行いました。まだ試作機ということですが、斜面地でも全く滑らず、安定した操作性が確認されました。今後は農家の方にも意見をいただいて、さらに改良を重ねていく予定ということです。 最後にはプロジェクトのフィールドとなる斜面地の柿畑が多くある栃原地区で、栃原地区の住民の方々と意見交換を実施しました。斜面地での柿栽培には大きく分けて2つの壁があり、一つが農薬を散布する作業、もう一つが大きな柿の実を収穫する作業であるということでした。「らくらく農法」によって、このような作業も楽に行えるようにすることが、高齢者の営農の維持に繋がってくると思われます。さらには、農業だけでなく、収穫した作物の販路を拡大したり、付加価値を加えた商品を販売ことによって、地域の活性化までつなげていくことが、今後の高齢社会におけるコミュニティづくりにとても重要であると感じました。


電動運搬車の試作機は急斜面でも安定した操作性が確認されました。(再生時間35秒)


奈良県果樹振興センターにて、「らくらく栽培」を説明していただきました

見渡す限りの斜面地に柿畑が広がっていました。

電動運搬車の試作機をテストしています。写真では分かりにくいのですが、かなりの斜面です。

果樹振興センターでは200種類(!)近い柿を栽培していました。

栃原地区で住民の方々と意見交換を実施しました。

栃原地区の柿畑(斜面地)です。かなりの斜度で、立って歩くのも大変でした。


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