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ベルモント・フォーラム ASIA-Pacific Information Dayへの参加報告

2017年10月27日~10月28日、台湾の台北において、ベルモント・フォーラムのアジア-太平洋地域でのより一層の周知を図ることを目的としたIinformation Dayが、台湾科学技術部の主催により開催されました。2日間の会合には、インドやロシアを含むアジアと周辺各国で活動する研究者、政府機関、国際組織、研究助成機関を中心に、JSTからの6名を含む100名が参加しました。

1日目は、ベルモント・フォーラムの参加機関、フューチャー・アース、世界気候研究計画(WCRP)を中心に、地球規模の気候変動や持続可能な開発目標(SDGs)に関してのアジア-太平洋地域の課題、そのための超学際的研究(Transdisciplinary Research)の重要性について議論されました。JSTからは、冒頭のIntroductionにおいて、白木澤理事が、ベルモント・フォーラム共同議長、米国国立科学財団(NSF)のMaria Uhle氏とともに、持続可能な発展に向けた協力という観点で、アジア-太平洋地域各国のベルモント・フォーラムでの協同への期待を述べました。また、シンガポール事務所 佐藤所長が、e-ASIA JRP事務局長の立場で、アジア地域の多国間共同研究イニシアチブである同プログラムを紹介しました。さらに、午後のパネルディスカッションにおいては、社会技術研究開発センター(RISTEX)企画運営室の津田室長が、日本でRISTEXが先導する、課題解決を目指した超学際的研究の取り組みや難しさを紹介し、議論を深めました。

2日目は、今後、ベルモント・フォーラムが公募に向けて検討している、アジア-太平洋地域と関係が深い3つのテーマ、「Disaster Risk Reduction and Resilience」、「Ocean Sustainability」、「Climate, Health and Environment」について、地域の視点を踏まえた活発な議論が行われました。各テーマについては、それぞれ防災科学技術研究所の林春男理事長、東京大学大気海洋研究所の植松光夫教授、フューチャー・アース国際本部事務局・日本ハブの春日文子事務局長が講演し、話題提供をしました。2日間の会議では、ICSU関係者、周辺各国でフューチャー・アース関係者からの質問が多く、ベルモント・フォーラムの取り組みに対する、研究コミュニティからの強い期待が感じられました。