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SIP「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」第1回インフラ研究会開催報告
2015年8月31日 JST東京本部別館 1階ホール

SIP(戦略的イノベーション創造プログラム) http://www.jst.go.jp/sip/

SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」では、世界最先端の構造材料技術とセンサーやロボット等のICRT※等の新技術に基づく、システム化されたインフラマネジメントを活用し、国内重要インフラの高い維持管理水準での維持、魅力ある継続的な維持管理市場の創造、その成果を海外に展開する礎の構築を目標に、研究開発を推進しています。

そこで、SIP研究者相互はもとより、関連領域の研究者や技術者、ならびにユーザー企業や自治体等のインフラ管理者など幅広いステークホルダー間での情報交換や議論を通し、SIPにおいて早期の社会実装を可能にする研究開発の推進に資することを目的に、インフラ研究会を立ち上げました。本研究会は、優れた知見や経験をお持ちの講師や、SIPに参画する研究者等の講演を通し、新しい時代のインフラ維持管理のあり方を多様な視点からステークホルダー間で議論する公開の場です。今回、200名以上の参加を得て、その第1回の研究会を開催しました。

研究会では、世界に先駆けてメンテナンス工学を提唱されたJST特別顧問の吉川弘之先生より「メンテナンス工学とSIPインフラプロジェクトへの期待」として、メンテナンス工学概念の歴史的な発展やその学術的な意義について、ご自身のご経験を踏まえながら、わかりやすく解説いただきました。続いて、現在SIP「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」において、アセットマネジメントの研究開発テーマに取り組んでいる京都大学経営管理大学院教授 小林潔司先生より「インフラのメンテナンスとマネジメント」と題して、アセットマネジメント技術のインフラ現場への適用と、海外、とりわけベトナムにおける実装のご経験について、興味深いお話をいただきました。講演を受けて、藤野陽三内閣府プログラムディレクター(横浜国立大学先端科学高等研究院上席特別教授)の司会のもとで、活発な議論がなされ、本領域の今後の方向性について、認識を幅広く共有することができました。

本領域は、研究分野として新しいのみならず社会的にも新しい分野であることから、優れた技術を社会に実装していくためには、幅広い関係者の理解を得ながら市場を創造していく必要があります。今後とも、社会実装を推進し、イノベーションを実現するために、引き続き産官学の各関係者と緊密に連携しつつ、多様な努力を重ねてまいります。

※ICRT: ICT (Information and Communication Technology)+IRT(Information and Robot Technology)


会場風景


吉川弘之JST特別顧問


小林潔司京都大学教授


藤野陽三PD


意見交換の様子