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「第二回超伝導単一磁束量子大規模集積回路ワークショップ(SSV2009)開催報告」
−2009年6月15日(月)〜6月17日(水) 九州大学医学部 百年講堂 (福岡県・福岡市)−

情報通信機器が高性能化するにしたがい、消費電力の増大が大きな問題になりつつあります。超伝導単一磁束量子(SFQ)回路は、従来の半導体回路では実現が困難な、超高速かつ超低消費電力の処理を可能にする次世代集積回路として期待されています。近年、世界各国で急速に研究が進められており、集積度の向上に伴い、その応用分野は、ハイエンドコンピューティングの他、高周波信号の検出および処理、量子コンピュータの制御など、多岐にわたっています。また、SFQ集積回路の作製技術の高度化に関する研究も進んでいます。「第二回超伝導単一磁束量子大規模集積回路ワークショップ(SSV2009)」では、これらSFQ集積回路技術の研究に携わる多数の研究者が集まり、最新の研究成果や今後の課題について議論しました。

JST CRESTの「情報システムの超低消費電力化を目指した技術革新と統合化技術」研究領域の「単一磁束量子回路による再構成可能な低電力高性能プロセッサ」では、平成18年10月より、デスクサイドに設置可能なスーパーコンピュータを超伝導単一磁束量子回路によって実現するための基盤技術の確立を目指して研究を進めています。本ワークショップでは、本CREST研究の成果を紹介するとともに、文部科学省科学研究費補助金の特定領域研究「単一磁束量子局在電磁波集積回路」の研究成果および各国での研究動向を紹介し、SFQ集積回路技術について、ディジタル応用と作製技術の両面から、活発な議論が展開されました。

本ワークショップは、同じ会場で6月17日から19日まで開催された「第12回超伝導エレクトロニクス国際会議(ISEC2009)」に先行して開催し、ISEC2009の中でも特別セッションを企画しました。6月15日の午後と16日の午前には、二つのセッションでの4件の招待講演を含む14件の発表と、ポスターセッションでの17件の発表がありました。16日の午後には、日本学術振興会「超伝導エレクトロニクス第146委員会」との合同ワークショップを開催し、この中のSSVセッションで3件の招待講演がありました。さらに、17日の午前のISEC2009の中の信号処理に関するSSV特別セッションでは7件の発表がありました。ISEC2009との連携により、超伝導エレクトロニクスに関する幅広い分野から国内外、延べ400名以上の研究者の参加を得ることができました。

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